こんにちは。
ミュージアムが終了して倉庫で作業しているときのこと。
誰かが小走りに走ってくる音がする。その音はだんだん大きくなり、どうやら僕の所へ向かっているようだ。
その足音がカミさんのものであると分かるまでさして時間はかからなかった。
なにか特別な用事があるのかと思った僕は扉の方に向かう。
電話かな‥?
「ねえねえ、ちょっと来て!大きな虹が出てるよ。 急いで!」
ほう、虹なんて久しく見ていない。どれどれ‥。
「おぉ~っ! 大きいなぁ‥!」
夕暮れの東の空に全天の三分の一はありそうな大きな虹がかかっている。しかもムラはあるもののクッキリと大きい。
「二重なんだよ。」カミさんがスマホで撮影しながら興奮気味に叫ぶ。
西に沈みかけている太陽に雲がかかっているのだろうか?虹はその色の濃さ、明るさを刻々と変えていく。
早く写真に収めないと消えてしまうかもしれない。
僕のカメラでは最大広角にしてもとても視野に収めきれない。
後で気付いたのだが、虹の内側は外側に比べて空が白っぽい。
写真ではこの程度だが、実際は感動するくらい明るかった。
子供の頃はよく虹を消えるまで見たものだが、これほど大きな虹はもしかしたら初めてかもしれない。
あの虹の向こうには何があるのだろう。そんな子供の頃のようなすがすがしい気持ちになった。
明日はいいことあるかしら。^ ^