館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

火星最接近 久しぶりの天体観測

こんにちは。

5月21日に届いた天体望遠鏡をようやく今日、観ることができた。

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夕方、まだ明るいうちから望遠鏡を庭先に出し、三脚を組み立てたり水平を出すなど暗くなってからではやりにくいだろう作業をしておいた。

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お昼過ぎまで曇った空で、本当にきょう晴れるのだろうか?と天気予報を疑ったが、夕方近くになって雲一つない青空になった。

ただし風は強く、少々寒いくらい。

 

暗くなって星が見えてきたらコンピュータのセッティングを行う。星を望遠鏡で捉えないと自動導入が機能しないからだ。

 

分かりにくい日本語取説と格闘しながら年月日、国、地域情報、現在時刻などを入力していく。

それがどのボタンやキーを押せばよいのか細かく書いてないのであぁでもない、こうでもないと四苦八苦。

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カミさんが、「できた~?」と家の中から声をかけてくる。

「いま、失敗したー!よぉわからん!」と、僕。

格闘すること1時間。やっとのことで設定を完了した。

 

コンピュータ制御でない望遠鏡なら星に向けて望遠鏡をセットすれば直ぐに観られるのに、ハイテクは動かすまでが大変だ。

 

三つの星を順に望遠鏡の視野に入れて ”アライメント” ボタンを押すこと3回。

「アライメントを完了しました」のサインがもらえた。

 

最初に見たのは木星だった。「木星」を選択し「Enter」を押すと、 望遠鏡が "ウィーン "と音を立てて旋回を始めた。

止まったところで接眼レンズに目をやると‥、そこには木星がちゃんと入っていた。

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これはネットの画像だが、実際こんな感じに見えた。星が明るく木星は美しい。

続いて、今話題の火星だ。「火星」を選択して「Enter」。

ウィ~ン‥。

 

視野の中にはオレンジ色した火星がいた。確かに大きい。遠方にある時と比べると5倍くらい大きさが違って見えるらしい。

火星はあまりクッキリとは見えなかったが、おおよそこんな感じに見えた。

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きょうは風が強く、決していいシーイングではなかったが、カミさんも感激していた。

シーイングとは、大気の状態による見え方のことで、大気が揺らいでいたり、きょうのように風が強かったりすると、像がボケたり揺らいで見えるのだ。

 

最後に見たのは天体のスーパースター「土星」だ。

土星ガリレオが「耳のある星」と言ったように子供に星の絵を描かせるとたいてい輪のある土星を描くくらい人気の星だ。

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仕事帰りで遅くなった娘も駆けつけ、星たちに感激していた。

 

その他の機能で「ナイトツアー」というのがあって、知らない星を選択してみたけども‥、

「ウィ~ン…」

望遠鏡から見えたのは庭の木だったり、横屋の瓦だったりして(障害物で見えなかった)、みんなで

「こりゃダメだ。」

 

笑って星の観賞会はお開きとなった。