館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

巨大万華鏡スフィアのリフレッシュ!

こんにちは。

 

きょうは当館の目玉の一つ、巨大万華鏡スフィアのリフレッシュをした。通路の保護シートを新しく張り替えたのだ。

 

スフィアの内壁は床も含めて全て鏡、ガラスだ。通常大きな万華鏡はガラスではなくプラスチック製の鏡を使うことが多い。だけど三河工芸ガラス美術館では全てガラス製。

なぜガラスにしたかと言うとプラスチックの鏡は面がひずみ、像が乱れるからだ。

 

ガラスとは言っても土足で踏めば傷もつくし、割れることだってある。

そのため人が歩く通路だけ鏡の上に透明シートが張ってあるのだ。透明シートは鏡の傷つき防止と、人がスリップして転倒するのを防ぐ効果もあるのだ。

 

例年、年末の休館日を利用して張り替えていたのだが、今年はいろいろあって真夏の今日になってしまった。

大勢の人が歩いて傷だらけになり、白く濁った床。

f:id:mikawakougei:20180807034432j:plain

f:id:mikawakougei:20180807034556j:plain

 

シートを剥がす。下からはクリアに澄んだ鏡が出てくる。

f:id:mikawakougei:20180807034726j:plain

 

裸の鏡だとこんなふうに映る。

f:id:mikawakougei:20180807035157j:plain

 

残念ながらこのままにはしておけないので新品シートを張る。わずかにクリアさは失われるものの交換前に比べれば一目瞭然。宙に浮くような感覚だ。

f:id:mikawakougei:20180807035325j:plain

 

夜のシーンも鮮やか。

f:id:mikawakougei:20180807035635j:plain

 

作業してみて冬よりも夏の方がやりやすいと分かった。夏は高温のため樹脂が柔らかく、シートを貼る両面テープの糊も軟らかいため剥がしやすい。また、シートも硬くないので伸ばしやすいのだ。

 

明日は一年で最も眺めの美しいスフィアだ。

クリヤになったぶん、超ミニスカートの方は撮影時ご注意ください。(笑)

インドカレー

こんにちは。

 

僕はカレー好きではないが、もう一度食べてみたいカレーがある。

インドカレーである。ただし、日本人向けに味付けされた甘口カレーではなく、スパイスが効いた甘さの少ないカレーだ。

 

1989年(平成元年)に名古屋市で「世界デザイン博」が開催された。僕は今の仕事(ガラス工芸)を始めた年で、デザインのことをもっと勉強しようと意欲に燃えていた時期だった。

デザイン博には大型パビリオンのほかに発展途上国の小さなブースも沢山あった。その一角にフードコートがあり、そこでは世界の料理や食べ物が売られていた。

その中にインドカレーの店があった。前から本場のカレーってどんな味だ?と思っていた僕はカミさんとそのカレー屋に入った。

 

期待した通りの味だった。甘さは無く、スパイスだけで作ったような辛さと風味。

カミさんは辛くて食べられないと言っていたが、僕はスパイシーな味にはまった。

汗をポタポタかきながら完食した覚えがある。

 

僕はククレカレーやボンカレー、ジャワカレーと言った日本人向けの味付けのされたカレーはほとんど食べないが、あのデザイン博で食べたカレーの味をもう一度味わいたいと常々思っている。

 

去年、西尾でインドカレーの店ができた。気が向いてきょう行ってみた。

 

店内は広く、インド、ネパール系の内装だ。店員さんは全てインド人かネパール人。流ちょうな日本語を話す。

初めにオーダーしたのはネパールアイスというビール。アイスと名が付くのでキンキンに冷えたアイスビールが出てくるかと思ったが普通の温度だった。(笑)

f:id:mikawakougei:20180806043123j:plain

 

さて、肝心なカレーは・・?

僕が注文したのはラム肉のスパイシーカレー。ビーフカレーは無い。

f:id:mikawakougei:20180806043815j:plain

 

で、お味の方は・・、

確かにスパイシーで美味しいが、僕の求めている味ではなかった。甘さがあるのだ。カミさん、娘夫婦も美味しいと感動していたが僕の味ではなかった。

 

お店のために言っておくが、かなり本格的だ。サイドメニューも美味しいし、サラダのドレッシングも甘口で美味しい。

 

僕は他のカレー専門店を探してみるつもりだ。

ガラスの宝石3 焼き上がり

こんにちは。

 

先日娘が作ったフュージング素材を昨夜焼成し、きょう釜から出した。それがこちら。

焼成前に比べると丸く、一回り小さくなったようにも見えるが、当然体積は変わっていない。

因みに一番下の列と右端の島はお客様の作品を一緒に焼成したものだ。

f:id:mikawakougei:20180805005457j:plain

 

こちらが焼成前。お客様の分はまだ並べていない。

f:id:mikawakougei:20180803033809j:plain

 

焼成前、この並びが・・、

f:id:mikawakougei:20180803034257j:plain

 

焼成後、こうなる。

f:id:mikawakougei:20180805010109j:plain

 

エキゾチックな色合い。エレガントな女性に似合いそうだ。

f:id:mikawakougei:20180805010227j:plain

 

暗黒星雲漂う銀河を凝縮したような輝きだ。これを見て僕はオリオン座の馬頭星雲を思い出した。

f:id:mikawakougei:20180805010314j:plain

 

因みにこちらがオリオン座の馬頭星雲。オリオン座は星雲がひしめく賑やかな星座なのだ。

f:id:mikawakougei:20180805012157j:plain

 

銀杏のような卵型ガラス。グリーンのグラデーションがいい。

f:id:mikawakougei:20180805010423j:plain

 

すぐに売れてしまいそうだ。^ ^

 

1971 マスタングマッハ1 クォーターEXフィッティング

こんにちは。

 

クォーターEX(エクステンション)のフィッティングを行う。

クォーターEXとはクォーターのファストバック(リヤの斜めの部分)の内側にあって、インナークォーターとテールライトパネルを連結する大事なパーツだ。

実際にクォーターパネルを組付けてみて正しく取り付くかどうかテストする。グレーのパーツがそれだ。オリジナルはこのEXの後ろ側(写真左端)が後ろのパネルに接しておらず、本来されていなければならない溶接もできていなかった。 当時のアメ車なんてそんなものだった。(汗)

 

このあたりは国民性というか、それに対しヨーロッパ車、中でもドイツ車ではこんなことは決して無いという。(東和自動車さん談)

f:id:mikawakougei:20180804040427j:plain

 

今回は後ろのパーツにちゃんと接続する。でないとこのパーツの意味がない。 写真は下から見上げたところ。下の部分をちゃんと当てる。

f:id:mikawakougei:20180804041010j:plain

 

他の部分の寸法がちゃんと出せることを確認して正しい位置にセットする。

f:id:mikawakougei:20180804041405j:plain

 

これで強度も上がるはずだ。

ガラスの宝石2

こんにちは。

 

先日、娘が作ってくれたフュージングガラスのアクセサリーが大分売れてしまったので追加で作ってくれている。

きょうは焼成前のガラスカットと組み合わせをしていた。

素焼きのトレイに離型紙を敷き、組み合わせたガラスを並べていく。この組み合わせと焼き方で無限の種類ができる。

f:id:mikawakougei:20180803033809j:plain

 

毎回焼き上がりを見るのはワクワクするのだ。

娘は名古屋市のN大理学部に在籍、卒業後はP社で研究職をしていた。が、元来モノ作りや絵を描くことが得意で絵画展に応募して賞を取ったこともある。だからこういう仕事は向いていると思う。親バカだね。(笑)

f:id:mikawakougei:20180803034257j:plain

 

窯焼きは明日行う予定だ。

ぴあの旅雑誌に載りました!

こんにちは。

 

きょう発売されたぴあの旅行雑誌「東海フォト旅 genic」に当館が掲載されました。

今年二回目の大きな掲載です。

 

今回はなんと表紙を飾るという栄誉を頂きました。

f:id:mikawakougei:20180802040846j:plain

 

ぴあといえば知らない人がいないくらいメジャーな会社ですが、出版部門のぴあMOOK

はきめ細かな取材に基づく正確な内容が読者に支持されています。

 

そんなぴあに当館のような小さな個人美術館が記事として採用されるなんて望外の喜びでした。

 

掲載内容は見開きの大きな写真が迫力です。

f:id:mikawakougei:20180802041011j:plain

 

 

今年は当館にとって大きな転換点になりました。

いい作品を作る。この姿勢はこれからも変わりませんが、作品が主役ではなく、ここを訪れたお客様を綺麗に見せる、つまりお客様が主役になれる作品を目指していきます。

 

頑張らないと。^ ^

 

夏のオールスター 星の競演 火星接近

こんにちは。

 

このところ夜空が華やかである。田舎でなくても晴れた日には明るい4つの星が夜空で同時に見られる。

西から順に金星、木星土星、そして火星だ。

f:id:mikawakougei:20180801035956j:plain

 

中でも火星はきょうが15年ぶりの地球大接近の日。明るさもマイナス2.8等級と、木星よりも明るい。 今なら望遠鏡で運河が見えるかもしれない。ちなみにNASAはこの星に移住計画を立てている。

f:id:mikawakougei:20180801042550p:plain

 

夏の星座は華やかだ。天頂付近にある美しい白鳥座、地平線近くの低い位置にあるさそり座。赤く輝く主星のアンタレスが目立つ。

星図の左下にある射手座、土星のあるあたりだ。この方角が銀河の中心で天体写真を見ると無数の星が集まる天の川でもひときわ明るい場所だ。

ここ西尾では天の川なんて全く見えないが僕が子供の頃にはうっすらと見えた。

この射手座の中に射手座Aという星があって、その付近に巨大ブラックホールがあると言われている。

 

星空を眺めるのは実に楽しい。できるなら屋根に布団を敷いて一晩中眺めていたいものだ。ビール片手に。(笑)