館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

サンダーバード 心に残るエピソード

こんにちは。

あと1時間ほどでサンダーバード第2弾の放送です。きょうは絶対見るぞ !!

さて、サンダーバードにまつわるちょっと感動的なエピソードを思い出したので紹介したい。

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僕が12歳当時、世間はまさにサンダーバードブームに沸いていた。 だからサンダーバードにまつわるグッズもいろいろ出ていたのだ。

その中でサンダーバードのプラモデルが、確かイマイだったと思うけど発売されていて1号から5号までの品ぞろえがあった。

僕は確かこれらを全部買った記憶がある。そしてこのプラモデルのイマイのテレビコマーシャルもなかなかかっこいいものだった。

煙を吐いて飛んでいく1号や2号、宇宙を飛行する3号、岩に穴をあけて進んでいくジェットモグラなど、CMといえどワクワクする出来栄えだった。

 

小学6年生だった僕は、そのCMを見て不思議に思ったことや、どうやって撮影したかなどをA1くらいの大きさの白紙に絵入りでびっしり書いてイマイ本社に送ったことがある。

どうやってジェットやロケットの炎と煙を出すのかや、4号潜水艇を水の中で操るのかとか、ジェットモグラは岩に穴が明けられるのか、といったことを質問したと思う。

 

それから何日か経って、僕はその質問のことは忘れていた。

ある日、ぶ厚い大きな封筒が届いた。

イマイからだった。

「何だろう?」と封を開けてみると、A0くらいの大きさにびっしりと図解と説明が書かれた青写真だった。

僕はこの時の感動は今でもはっきり思い出せる。

イマイという大きな玩具メーカーが一人の小学6年生の僕に、ここまで丁寧に、しかも真面目に答えてくれたのだ。

1号2号はロケットに火薬を詰めて点火し、細いピアノ線で吊って動かしたこと、4号の潜水シーンはセットの手前に水槽を置いて泡を出し、水中にいるように見せたこと、そしてジェットモグラは予め穴を明けた発泡スチロールの岩に、細かく砕いたスチロールを詰め、それをジェットモグラで穴明けしたことなどが説明されていた。

 

イマイは、「CMを見てここまで疑問に思う君はとても賢い子だね」と、褒めてくれたのと同時に、僕の質問内容から僕が炎に興味を持っていると感じ取った回答者は、

 

「炎は消防署の監督の下、消防士さんと一緒に撮影しました。」

 

と書かれていた。

そんなはずはないであろうが、子供に対し何とも心憎い気配りだったと今更ながら感心する。

 

だから僕は今でもイマイという会社が好きである。

 

追記 僕がバンダイだと思っていたメーカーは、実はイマイだった。イマイさん、申し訳ない。「イマイ サンダーバード」で検索すると当時のCMが出てきます。 2016年5月30日にメーカー名記載変更しました。