館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 右クォーターポスト裏板修復1

こんにちは。

 

クォーターポストには重いドアを支えるのと側面衝突に対する耐性を高めるために裏板が溶接されていて、強度を高めている。

ところがこの二重構造が災いして合わせ面に雨水が溜まり、とても錆びやすい構造になってしまっている。

下の写真のように表板と裏板の間に雨水が入り、腐食で無くなってしまっている。(矢印)

f:id:mikawakougei:20161209024431j:plain

 

外してみると表板との合わせ面は無数のクレーターでボロボロ。

f:id:mikawakougei:20161209025249j:plain

 

最初に欠損部分のパッチを作る。 鉄の丸棒を当て金にしてオリジナルと同様の曲げアールにする。

f:id:mikawakougei:20161209025630j:plain

 

オリジナルに忠実にカーブを出す。

f:id:mikawakougei:20161209025921j:plain

 

実車に宛がってみて、表板との干渉が無いか確かめる。 これならOK。

f:id:mikawakougei:20161209030500j:plain

 

曲げの切り割りを溶接で繋げていく。溶接していくと収縮でカーブが変わってくるので叩いて修正しながら仕上げていく。

f:id:mikawakougei:20161209030830j:plain

 

パッチを必要な形にトリミングし、裏板に止める。色がグレーなのは「メタルレディー」処理をしているからである。

f:id:mikawakougei:20161209031029j:plain

 

パッチ全体をシーム溶接。

f:id:mikawakougei:20161209031329j:plain

 

続いて正面合わせ面のパッチを作る。