館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 クォーターポスト表板5 曲げ金型

こんにちは。

 

今回はクォーターポスト表板の反対側の曲げ金型を作る。

友人の鉄工所から大型のH鋼の端材を買ってくる。H-400X200というやつだ。

f:id:mikawakougei:20170618030358j:plain

 

フランジ部をポストのカーブに切る。ディスクサンダーの切断砥石で少しずつ切っていくのだが、板厚が13mmあってディスクサンダーで切るのはこれが限界だろう。

砥石が食いついてサンダーが急に引っ張られたりしてかなり危険だ。

f:id:mikawakougei:20170618030434j:plain

 

長さが足りないので鉄板を継ぎ足す。裏面は開先をして、

f:id:mikawakougei:20170618031924j:plain

 

炭酸ガス溶接。

f:id:mikawakougei:20170618032203j:plain

 

表面はTIG溶接。スパッタ―の無い綺麗な溶接だ。

f:id:mikawakougei:20170618032405j:plain

 

オリジナルから採ったテンプレート(塩ビシート)をあてがう。

f:id:mikawakougei:20170618032745j:plain

 

曲げ型は表板の鉄板厚み分小さく作らねばならない。型シートをずらして小さく線引きする。

鉄板の厚さはオリジナルよりちょっと厚めの1.2mmを使っている。強度アップのためだ。

f:id:mikawakougei:20170618033147j:plain

 

表板の反りの部分の当て金を継ぎ足す。

f:id:mikawakougei:20170618033440j:plain

 

まずは仮止め溶接。

f:id:mikawakougei:20170618033546j:plain

 

オリジナルの角度型を当てて角度を見る。溶接で縮んで角度が小さくなるので大きめの角度にしてある。この辺の判断は難しい所だ。

f:id:mikawakougei:20170618033730j:plain

 

本溶接をする。

f:id:mikawakougei:20170618033831j:plain

 

型を当てると思った通り角度が小さくなっている。

f:id:mikawakougei:20170618033947j:plain

 

Rに削る前に直角にする。

f:id:mikawakougei:20170618034436j:plain

 

肉厚の足りない部分はフラットバーを溶接して継ぎ足す。

f:id:mikawakougei:20170618034558j:plain

 

さあ、Rに削るの開始。

f:id:mikawakougei:20170618034734j:plain

 

反りかえりの部分。ここは難しい形状だ。

f:id:mikawakougei:20170618034937j:plain

 

最初は大まかにディスクサンダーの切断砥石で肉をそぎ落とす。

f:id:mikawakougei:20170618035026j:plain

 

その後グラインダーで仕上げていく。

f:id:mikawakougei:20170618035215j:plain

 

肉厚が足りないのでさらに継ぎ足す。

f:id:mikawakougei:20170618035438j:plain

 

こんな感じに仕上がった曲げ型。

f:id:mikawakougei:20170618035603j:plain

f:id:mikawakougei:20170618035645j:plain

 

ポスト下の部分。複雑なプレスカーブで作りにくそう。肉を追加して仕上げる。

f:id:mikawakougei:20170618040529j:plain

 

次はいよいよ曲げにかかる。