館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

リヤガラス熱線補修

こんにちは。

 

今では当たり前のリヤウインドウデフォッガー。リヤガラスにプリントされた熱線のことだ。

マスタングのリヤガラスはレプロが販売されているが、残念ながら熱線入りは未だ発売されていない。だから熱線入りのガラスを付けたければオリジナルを付けるしかない。

 

きれいに磨き上げられたリヤガラス。熱線は一見しっかり入っているが、テスターで調べると導通がない。

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よく観察すると熱線パターンに透けた部分がある。下の写真の明るい茶色部分だ。

実はここ、電導体が取れてしまっているのだ。

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こちらも同様。黒い線の中に茶色に透けた部分があってここは " 断線 " しているのだ。

当然、デフォッガーは機能していない。

恐らくこれらは磨きすぎ。リヤガラスの磨きすぎには注意が必要だ。

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このわずか1mmほどの熱線以外の部分をマスキングする。マスキングテープはクリアラインテープを使う。ラインエッジがきれいでテープ剥がしの時も切れない。

黄色は一般ラインテープ。青色は直線用ラインテープ。使い分けたわけではない。

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ラインテープ以外の部分は紙テープを使った。

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補修に使用したのはこちら。外国製に比べてリーズナブルだ。

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これを刷毛で塗り、丸一日経ってからマスキングテープを剥がす。

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マスキングテープを剥がしたところ。

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でも、何か所かテープを剥がす際に補修剤も剥がれてしまった。密着が不十分だったのだ。

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ここはまた明日、やり直しだ。