館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

リヤガラス磨き 完了

こんにちは。

 

セリウムによるリヤガラス磨きが完了した。

完了というか、ここまでで手を打つという感じ。

正直なところ、傷を完全に取るのは難しい。

 

4月30日に汚れ落としから始まったセリウム磨きはほぼ毎日2~3時間、休館日は4~5時間磨くこともあった。

難しいのは熱線のプリントしてある室内側。 熱線をセリウムで磨くと熱線も磨かれて取れてしまうため、熱線部分をマスキングして熱線と熱線の間3センチ幅くらいのみを磨く。

磨きすぎるとその幅の部分だけがへこんでしまうため不自然に見える。

だからここは完全に取り切ることはできない。

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磨き始めて今日で1か月と4日。正直、深くてどうしても取り切れない傷も数か所残っている。

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でも、そのほとんどはガラスの隅で、ウエザーストリップのゴムに隠れてしまうので構わない。

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とにかく頑張ったので爪の引っかかるような傷もかなり消すことができた。

微細な拭き傷も水垢もきれいに取れたので新品同様だ。

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もちろん、レプロの新品が手に入るなら、たとえそれが10万円しても手間暇を考えると買ったほうが得かもしれない。

だけどレプロは必ずしもオリジナル新品と同じ品質とは限らないのだ。