館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

彫刻鏡の部屋のモニター

こんにちは。

 

正月休み明けの3日間連続で来館者が200人越えとなった。

駐車場不足はほぼ解消したが巨大万華鏡スフィアの行列はきょうもできた。冬はガラスはオフシーズンなので本当に異例なことなのだ。

インスタやメディアさんのお陰だ。感謝感謝である。

 

とはいえ長い行列はお客様にとってストレスになる。少しずつだが緩和するよう手を打っていく。

その第一弾、彫刻鏡の部屋のモニターを付ける。

 

彫刻鏡の部屋は全面鏡張りの部屋で、外から中が見えない。順番待ちのお客様は中の人が退場したかどうか分からない。多分BGMが鳴りやむのを待つか、出ていく気配を感じていると思うが、リアルに分かるように内部モニターを付けることにした。

前々から必要性を感じていた設備だ。

 

カメラは出来るだけ小型で目立たない方が良い。今回選んだのはSONY IMX323 CMOSイメージセンサ搭載の小型ビデオカメラ。ハイビジョン画質の超小型カメラだ。

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そしてモニターに使うのが24インチのハイビジョンテレビ。

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これを入口の上に配置して中の人が出ていったかどうか分かるようにするわけだ。

 

きょう注文したので取りつけは早ければ次の休館日だろう。

 

踏切遮断バー 塗装

こんにちは。

 

遮断バーが20本揃ったところで塗装をする。

木の板に穴を明けて塗装スタンドを作った。

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ミッチャクロンマルチを薄く塗り、黄色のラッカースプレーで塗装。

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黄色が乾燥したら紙テープでマスキングして黒を塗る。このマスキングテープ、せっかく巻いたのに20本巻く頃には初めに巻いたテープが紙のこわさで剥がれてくるのだ。テープを二重に巻くなどして何とかマスキング出来たが、早く塗装しないとまた剥がれてくる。

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塗装が終わった頃、やっぱり剥がれてきている。

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半日乾燥させたところでマスキングを剥がす。

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出来上がった遮断バー。

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ここまで2週間かかったが、なかなかいい出来ではないか。^ ^

1971 マスタングマッハ1 右クオーターパネルスポット外し1

こんにちは。

 

右クオーターパネルのスポット溶接を外していく。

一度きれいに取り付けたレプロを取り外すのは気が滅入るが、より完璧なレストアができると考えて前に進む。

こちらは右クオーターウインドウの後ろの接合部。

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4か所ほどスポットを外す。

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クォーターウインドウの下の部分。スポットカッターが入らないのでベルトサンダーでスポットを削る。

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ドアジャム部。

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テール部のスポット外し。

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デッキショルダー部。

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ファーストバック(ルーフからテールに流れるライン)部。

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ビームジョイント部をミニルーターでカット。こうしないとクォーターパネルが外せない。

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ウエザーストリップの溝は雨水が入りやすく、ご覧の通り錆びてクレーターができている。

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スポット外しはまだまだ続く。

インターロック補修

こんにちは。

 

明日から開館だ。

以前から気になっていたインターロッキングブロックの補修を行う。

インターロッキングブロックとは歩道などに使われる化粧舗装の一つで通常のアスファルトではなく互いに噛み合って動かない(インターロック)ブロックで舗装した道路のことだ。

見た目が綺麗で高級感があるので商店街などの歩道や公共広場などに使われることが多い。

ブロックの下地は砂土を平らに均して固めたもので、透水性のあるブロックを並べ、目地に細かい砂を入れて隙間をなくし、ブロックを固定する仕組みになっている。

下地が土なのでアスファルト舗装やコンクリート舗装のような強さはなく、自転車などの軽車両や歩行を前提にしている。

うちの美術館は当初は外の駐車場に車を止めてもらって、徒歩で館内に来てもらう形をとっていたが、雨の日やご老人など、長距離を歩きたくない場合には車の乗り入れをしてもらっていたのだ。

それがいつの間にか車での入場が普通になって、次第にインターロックに緩みが出来るようになった。

特に最近の車は大型化し、重くなったことから一部の舗装がガタガタになってきたわけだ。

 

一昨年の夏に一度補修をしたがまたガタガタになってきた。再び補修をする。

緩んだエリヤのブロックを外して下地をある程度均す。なかなか大変な作業だ。

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緩みの原因は主に車の走行と、雨による目砂、下地の土の流失だ。

前回も砂とセメントを混ぜたものを下地上に敷いて水で湿らせたのだが、結局ガタが出た。 そこで今回はセメントの量を多めにする。

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セメントと砂の混合物を角材で平らに伸ばし、シャワーでサッと湿らせた後、ブロックを再び敷く。

敷き終えたら目砂、これもセメントを混ぜてホウキで目地に掃き入れる。

 

今度は長持ちして欲しいよ。

元日のどんど焼き

こんにちは。

 

きょうはお元日。氏神様の富山神明社に初詣に来る参拝者を出迎える準備をする。

 

世間では大晦日の夜から焚火を焚いて夜通し参拝者を迎えるところもあるが、富山町では午前5時から焚火を始め午前9時に終わる。これは昔からの慣わしだ。

 

準備をするのは町内正副会長、社寺係、そして厄年会の皆さんだ。

まだ真っ暗の5時に集合したら真っ先にやるのがどんど焼き(焚火)の着火だ。

建築廃材の太い丸太や角材を1.5~2メートルほどの長さに切り、1.5メートルほどの高さの井桁に組んでいく。心には燃えやすい粗朶や枯葉などを入れてある。ここまで前日に準備しておいた。

外側から古新聞などを突っ込んでカセットバーナーで着火する。

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数分で火は全体に回り、この時、古いお札やしめ縄を下から差し入れる。

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晴れた西の空には細い月と旅客機のように明るい金星が見える。明けの明星だ。

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着火6分後。まだ外側に立てた丸太には火が回っていない。

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社寺と正副会長が焚火の番をしている間、厄年会は振る舞い酒とお汁粉、お菓子の準備をする。

夜空にそびえ立つのぼり旗が凛として美しい。

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役員さんたちはパイプ椅子を並べて暖を取る。火勢が強くなるにつれ焚火からの距離が遠くなっていく。服の中は汗びっしょりだ。

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午前6時半。西の空に赤みが差してきた。鳥居を見ると心が安らぐ。月と金星はまだ明るい。

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次々と材木を投入する。7時までには全ての材木を焚火に投入しないと9時までに燃え尽きてくれないからだ。

空高く舞い上がる火の粉。無風で快晴。素晴らしく穏やかな元日だ。

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参拝者が来始めたのは7時を回った頃だ。

富神は小さい村社だが、思い出はいっぱいあって、町民に愛されている。

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薪を全て投入し終えた7時ごろ。

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参拝者もほぼ引けた8時40分ごろ。9時過ぎには燃え残った炭に水をかけて消火し、灰を清掃して砂利を元に戻す。

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いいお正月だった。

 

あけましておめでとうございます

こんにちは。

 

明けましておめでとうございます。

昨年は大変お世話になりました。この一年、とても忙しく充実した年でありました。

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今年はこの流れがさらに続いていくように美術館の充実に邁進してまいります。

どうぞご期待ください。

 

本年もよろしくお願いいたします。

 

1971 マスタングマッハ1 右クオーターパネルハンダ取り

こんにちは。

 

マスタングのリヤクォーターとルーフは境目無くつながっているが、塗装を剥がすとハンダが盛ってあるのが見える。グレーの部分がそうだ。実際にはルーフ(天井)とクォーターパネルはここで継いであって継ぎ目が見えないようにハンダを盛って滑らかに仕上げているのである。

旧車はマスタングに限らずみんなこの方式をとっている。

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現代の車はたいていルーフとクォーターパネルの継ぎ目を隠さず、トリムでつなぎ目を塞いでいる。

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この方式を最初に採用したのはホンダシビックだと思う。コストカットのためだと思うが、最近見慣れてきたものの、やはりカッコ悪いなぁと思う。

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前置きが長くなったがハンダを除去しないとルーフとクォーターパネルが分離できない。用意するのはバーナーとワイヤーブラシ、それにウエスだ。

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バーナーでハンダをあぶりながら軟らかくなったところをブラシで掻き落とす。

仕上げは熱して融けたハンダをウエスで素早く拭き取るときれいに取れる。

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ルーフとクォーターパネルは板金なので溶接部には浮いたところが時々ある。ハンダ付けはフラックス(酸)を使うので板金の合わせ目にしみ込んだフラックスが合わせ目を錆びさせる。

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僕がハンダ盛りをやめてパテ仕上げを選んだ理由はここだ。

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さらにスポット溶接外しを続ける。