館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル6 錆だらけの内部

こんにちは。

 

右クォーターパネルの一部をカットしてみて、この車の実情が見えてきた。

これはクォーターガラスの下の内部。手前はロッカーパネル、車体のフレームの一部だ。左はホイールハウス。ホイールハウスの下部でロッカーパネルには切り欠きが設けられ、侵入した雨水はこの切り欠きを通ってロッカーパネル内に流れ込む。

f:id:mikawakougei:20161119001706j:plain

 

右側はクォーターポスト、セダンならセンターピラーの部分だ。表板のみならず裏板の補強板まで腐食して無くなっている。以前も言ったが、ここはマスタングの構造的欠陥といえる部分だ。錆びやすいということで。

f:id:mikawakougei:20161119002216j:plain

 

 

クォーターポスト内部に頭を突っ込んで後ろを見ると、ホイールハウスの上にルーフ(天井)を支える構造体が見える。ユニクロメッキ鋼板のようなものを使っているのだろうか、塗装された様子は無い。真っ赤に錆びている。

f:id:mikawakougei:20161119002917j:plain

 

見当がついたところで本線でクォーターポストのフランジをカットする。

f:id:mikawakougei:20161119023217j:plain

 

スポット溶接部をスポットカッターで削り、スパチュラ(金属へら)でフランジを剥がしていく。

f:id:mikawakougei:20161119023445j:plain

 

うわっ! 鉄板の重なり部は錆だらけだ。

f:id:mikawakougei:20161119023825j:plain

 

切り口の所で面一になる。ここまではまずまず。

f:id:mikawakougei:20161119033627j:plain

 

あれっ。下が合わない。後で曲げ直しだ。

f:id:mikawakougei:20161119033905j:plain

 

前方が決まったところでもう一度レプロを当てて正確にカット線を割り出す。

f:id:mikawakougei:20161119034826j:plain

 

黒い実線が本線だ。

f:id:mikawakougei:20161119035033j:plain

 

次回はここをカットする。

蔵の修繕 その後

こんにちは。

 

蔵の修繕がだいぶ進んできた。崩壊を防げて一安心だ。

防水シートが貼られて木組みが見えないが、白アリで半分ほどもスカスカになった建物側の柱に添え柱をボルトで抱かせ、軒先の朽ちた柱は取り除き新しい柱を入れた。

影で分かると思うが筋交いが二本入っている。

f:id:mikawakougei:20161118001151j:plain

 

漆喰を取り去り赤土の下地がむき出しになった軒梁。

f:id:mikawakougei:20161118001626j:plain

 

防水シートを貼っていくのだが‥、

f:id:mikawakougei:20161118001827j:plain

 

翌日になると軒梁の外側漆喰が崩落していた。下に人がいなくてよかった。

当たったら怪我したかも。

f:id:mikawakougei:20161118002017j:plain

 

軒梁もサイディングを張ることになった。ひと手間増えてしまった。

f:id:mikawakougei:20161118002928j:plain

 

コンクリート基礎の土台の上にカラー鋼板の笠木を乗せサイディングボードを張った。

f:id:mikawakougei:20161118003351j:plain

 

内側はこんな感じ。サイディングの目地はこのままかしら?

f:id:mikawakougei:20161118003604j:plain

 

軒裏の波が美しい。今どきこんな塗りが出来る左官はいないそうだ。

f:id:mikawakougei:20161118005006j:plain

 

軒を支える桁も漆喰面に合わせてサイディングボードが貼られた。

f:id:mikawakougei:20161118003748j:plain

 

修繕前の部分とのつなぎ。黒ずんだ漆喰が剥がれかけている。

f:id:mikawakougei:20161118004049j:plain

 

土壁の欠けた部分をモルタルで補修し、剥がれかけた漆喰は塗り直してある。

f:id:mikawakougei:20161118004218j:plain

 

だけどここも何年持つやら。

僕の知る限り今までに3度ほど、この東壁の漆喰は修繕してきたが、僕の経験では漆喰壁は長くは持たない。なぜなら漆喰は水分を含んでしまう。雨水が当たる壁面では内部に水を通し、下地の土壁を劣化させる。いつかは下地の粘土質が抜けてスカスカの砂のようになっていくのだ。

 

それに比べればサイディングの方が現代風で理にかなっている。最近の工法では壁の中も空気を通して乾燥させるようにしている。

運転中スマホ厳罰化?

こんにちは。

 

きょうの中日新聞朝刊一面に「運転中スマホ厳罰化 自民検討」という記事があった。

一面に掲載するだけの重要事項ということだ。

 f:id:mikawakougei:20161117010000j:plain

 

以前にもこのブログに書いたが、この問題は使用者だけの問題ではない。ソフトや機材を提供する会社側の責任も少なくない。なぜなら使用者のモラルに任せることは責任回避になりうるからだ。

前にも言ったが人間のモラルなんてもろいものだ。強い誘惑に駆られればいとも簡単に崩壊する。事実、この機運の発端になった一宮市の小学生死亡事故後も全国でポケモンGO プレイ中に起きた事故が何件も起きている。

これだけのゲームを開発できる頭の良いナイアンテック社の人間がゲーム操作による事故を想定していなかったはずがない。

 

自民は飲酒運転と同じくらいの厳罰化も視野に入れているというが、効果は一時的であろう。その証拠に飲酒運転の厳罰化が施行されてから、飲酒が減るどころか飲酒の発覚を恐れてひき逃げすることが常態化してしまった。

 

ポケモンGOのブームもそう長続きしないと思うが、死者を出すほどの危険性のあるゲームは運転中の操作停止機能を義務付けるとか、販売停止の法的効力があってもいいと思う。

 

 

僕は若い時、スピード違反で切符を切られたことが何度かある。僕がお巡りさんにタメ口を利くと、優しいお巡りさんは、

「事故を起こす前につかまえてもらって良かったじゃないか。死亡事故でも起こしたら相手はもちろん、君の人生も壊れちゃうよ。」

若かったその時は「なにチョーシのいいこと言ってんだ。」と思ったものだが、そのおかげで今まで人を殺さずに済んでいる。

 

僕らみんなお巡りさんが見てなきゃいい、と思っている。

きょうも美術館の前の道を白いワンボックスがハンドルの上に大きな画面のスマホを置いて30キロ制限の所を50キロくらいで走り抜けていった。

 

その前には障害のある我が子の手を引いて散歩している親子がいるというのに。

ヴィーナスとスーパームーン

こんにちは。

 

近頃夕方の空が華やかだ。

夕焼けの頃から薄暮の頃まで南西の空にひときわ明るい星がある。金星だ。

 

常滑市セントレア=中部国際空港が出来てから空が飛行機で賑やかくなった。こちらに向かって飛んでくる飛行機のライトが明るく輝いているが、それと見間違うくらい明るいのが金星だ。

ここのところ雲の多い天候が続いているが、良く晴れた夕暮れ時など、美術館の正面に煌々と輝いている金星を見つけたときは嬉しくなってしばし見とれてしまうほどだ。

f:id:mikawakougei:20161116001525j:plain

 

金星の英名はヴィーナス、ラテン語ウェヌスといって、ローマ神話の「愛と美の女神」のことだ。

紺に染まった夕暮れの空にただ一つ煌々と輝くその星に、古人(いにしえびと)は美しい女神の名を与えた。

 

僕はこの夕暮れ時の空が大好きだ。刻々と変わっていく空の色はいつまでも眺めていたい気分になる。

 

さて、昨日はスーパームーンといって月が大接近した日だ。なんでも68年ぶりの超接近だとか。実は僕も最近月が大きくなっているなぁ、という印象を持っていたのだ。

あいにく昨日は雨で見ることはできなかったが、今夜こそはと思い、待ち構えていた。

月が昇るころは雲が多く、さえないスーパームーンだなと思っていたのだが、夜半になると雲が途切れ美しい満月マイナス1日が姿を現した。(笑)

 

新聞が読めるほど (例えです。実際はとても読めません) 外は明るい。デジカメでシャッタースピード1/1000秒でもこれだけ写る。

f:id:mikawakougei:20161116002836j:plain

 

そこのあなた、テレビばかり見てないで、たまには外に出て空を見上げてごらんよ。

退屈なバラエティー番組よりずっと楽しいよ。

娘の白無垢

こんにちは。

 

きょうは娘たちの結婚写真の前撮りだ。結婚式が当節流行りのウエディングで和装のお色直しは無いという。

僕が、「なんだ、白無垢は着ないのか。」と怪訝な顔で聞いたので、写真だけでもと今日の前撮りとなったわけだ。

僕たち夫婦の結婚式当日は、カミさんは在所の仏壇にあいさつした後、うちにやってきて仏壇に挨拶をするという古式にのっとって行ったからだ。

 

やはり日本髪はいい。文欽高島田という髪型だ。

f:id:mikawakougei:20161115003226j:plain

 

ウエディングももちろん結構だが、僕は気品と奥ゆかしさのある和装の花嫁衣装が好きだ。娘にはこれを着てほしかった。

着付けは10時スタートで、美容師さんとカメラマンさんが朝10時に自宅にやってきた。彼氏も九州から駆け付けた。出来上がったのはお昼近くだった。

f:id:mikawakougei:20161115003459j:plain

 

家族で記念写真。息子はビデオと写真係。

f:id:mikawakougei:20161115003722j:plain

 

二人は我が家のあちこちで撮影。あいにくの雨、いや、恵みの雨で絶好の撮影日和。写真は晴れた日はコントラストが強くなり、影もできるので向かないのだ。 庭の緑が雨に濡れて色鮮やかに映える。

f:id:mikawakougei:20161115004017j:plain

 

我が家の門でポーズをとる。カメラマンは濡れながら素早いシャッターを切る。

f:id:mikawakougei:20161115004113j:plain

 

娘にはこの綿帽子をかぶって欲しかったのだ。この姿を見ると胸がきゅんとするのだ。

大和なでしこはこれでなきゃ。親ばかだと笑われそうだが美しいと思う。

f:id:mikawakougei:20161115004228j:plain

 

最後は娘の希望で巨大万華鏡「スフィア」の中で撮る。

f:id:mikawakougei:20161115004649j:plain

 

この後、在所へ二人で行って同じように撮影する予定だ。

 

彼氏は勤務地が九州で、僕は遠すぎるという理由から当初結婚を反対した。でも、今どきの娘が反対されたからと言って諦めるわけはない。それは初めから分かっていた。

今は諦めがついたがやっぱり寂しい。

 

それでも僕も人並みに「お父さん」と慕ってくれる娘を授かった幸せに感謝している。

いつかは来る日が来ただけだ。

〇年ぶりの床屋

こんにちは。

 

きょうはウン年ぶりに床屋へ行った。

子供のころからお世話になっていた床屋さんだが、テレビ通販でロボカット、フロービーを買ってからは自分でカットするようになり、10年以上特別な日を除き床屋にはいっていない。

 

明日は娘の結婚式を一か月後に控え、写真の前撮りで彼氏が我が家にやってくる。そのためのヘアカットだ。

 

子供の頃は「ヘアーサロン・クボタ」という屋号だったが代が息子さんに代わり、店を大きくして「カットイン・フレスコ」に変わった。

f:id:mikawakougei:20161114041858j:plain

 

何年か前にマスターが心臓病で急死してからは息子さんが屋台骨を背負っている。

 

店の雰囲気はずいぶん変わって若向きになったが、息子さんが故マスターと同様に気さくに話しかけてくれる。

「おかみさんは?」と僕が聞くと、「あっ、いますよ。(スタッフに向かって)ちょっと、お袋を呼んできて。」

「あ、いゃ、いいんだよ。ご健在なら。」

 

程なくおかみさんが現れた。

「あらっ!お久しぶり。」ちょっと老けたが変わらぬ笑顔で声をかけてくれた。

 

顔剃りはおかみさんの担当だ。(僕には)

本当に剃れているのだろうかと思うほど滑らかで優しい剃刀の当たり。昔とちっとも変っていない。

しばし昔話をしながら身を任せる。

 

カットから顔剃り、シャンプーをして耳掃除で終了。この間1時間。

あっという間だった。が、久しぶりにくつろいだ感じ。

 

「1時間ならまた来ようかな。」

待つのが苦手な僕も懐かしい会話にすっかりくつろいで気を良くしたのか、時々来ようかという気になった。

 

年のせいか?(笑)

ラップ入れにするの? 土曜ステンド教室

こんにちは。

 

きょうは午前、夜とステンド教室の続く日だ。

夜の教室で新作に取り組んでいるSKBさん、柔らかな曲線が優しげだ。

何を作っているのかと聞くと冷蔵庫の横にマグネットで取り付ける〇〇ラップ入れにしたいそうだ。四角柱の形で透明なガラスで三面を作り、奥の一面は鏡だ。

下にピラミッド(四角錐)を逆さにしたような底が付く。

f:id:mikawakougei:20161113034530j:plain

 

ラップ入れも悪くないが、ちょっぴりもったいない気もする。 そこで試しにランプを入れてみた。

f:id:mikawakougei:20161113034921j:plain

 

写真では少し暗く映っているが、実際は奥の鏡に光が反射してとても輝いている。モノトーンのガラス組み合わせが上品である。

これを見たSKBさん、「あんどんにしようかしら。」 方針転換である。

底に逆さピラミッドを付けて壁掛けあんどんにするそうだ。

 

お隣のAYさん、お次はフュージング絵画をモチーフにしたステンドパネルだ。

ミツバチが花に水やりをしている絵で、これらは全てフュージング用のBUFガラスを使って描かれている。細かい曲線カットをよくやったものだ。

この後、電気釜に入れて一枚の絵に焼成する。

f:id:mikawakougei:20161113035737j:plain

 

SUさんのミニランプシェード。只今ハンダ組み立て中。とっても優しい色あいだ。

f:id:mikawakougei:20161113040623j:plain

 

そういえばSGさん、先日岩手県平泉町中尊寺金色堂に行ってきたそうだ。

僕たちも行ってみたい所だったので羨ましい限りだ。