館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

ミュージアムショップ看板の修復

こんにちは。

 

ガラス美術館のミュージアムショップ看板がだいぶ傷んできた。

設置してから27年も経つのだから当然だ。

文字の塗装は色あせ、ところどころ錆が浮いて、錆色の雨だれがダインコンクリートの壁を茶色に汚している。

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ミュージアムショップはもともと「三河工芸ガラス美術館」という名の見学無料のギャラリーだった。現在の美術館の前身だ。

 

看板と言っても立体の文字だ。どうせ直すならしっかりと修復したい。

まず、文字をすべて壁から取り外す。文字から突き出したボルトを壁に明けた穴に差し込み、パテで接着してあるだけなので強く引っ張れば取ることができた。

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サンドブラストで劣化した塗装と錆を取る。立体文字は薄鉄板を曲げてはんだ付けすることで作られている。

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当時は高い看板だなぁ、と思ったものだが今、近くでまじまじと見ると実に丁寧な仕事がしてあって感心するばかりだ。今は廃業して無くなってしまったがD工芸という看板屋さんだった。

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錆で茶色に染まった壁を塗装する。息子が手伝ってくれた。たよりになる。

先に目地を筆塗りし、そのあとローラー刷毛で全体を塗る。

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きれいに塗れた。塗料はサンドベージュ。前の塗装と色が似ている。

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塗装後、丸一日たってから文字を元通り取り付ける。

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きれいに修復できた。

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次は塀の看板か・・??

沖縄-石垣-与那国の旅 憧れの与那国その2

こんにちは。

 

東牧場、東崎を堪能した僕たちは、島の南側の道路を通って島の反対側の西崎灯台に行く。その途中、サンニヌ台、立神岩、Dr.コトー診療所ロケ地に立ち寄る。

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東牧場に公衆トイレはあったが、あまりに汚く、僕はそれでも用を足したがカミさんはとても使う気になれず、トイレを我慢した。

次の目的地はサンニヌ台。ここのトイレは比較的きれいで水洗であったため、カミさんも用を足すことができた。

サンニヌ台には展望台があって、ここから立神岩が見える。中央の上に突き出した岩がそれだ。

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ここはNHK大河ドラマ琉球の風」の舞台になったところだ。記念碑があった。

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立神岩のすぐ近くに車寄せがあったのでそこで車を止めて写真に収めた。上の写真の右から立神岩を見るとこんな感じに見えるわけだ。

なるほど。神様が立っておられるように見える。??

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さらに西へと車を走らせるうちに道路わきで一人(?)で草を食んでいる牛を発見。

すぐ近くだったので車を止めて見ていると、先方もこちらを気にして見つめてくる。

まさかとは思うけど、突進してこられたらレンタカーを弁償しなくてはならないのでお相手はそこそこにして先へと急ぐ。

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いろいろ寄ってみたい所はあったけれど、時間が限られているのでどうしても訪れてみたいところを優先する。

次はDr.コトー診療所。僕はここへ来るにあたって、あらかじめDVDを購入、ドラマの中の診療所を観てきたのだった。

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正式には「志木那島診療所」という。志木那島とはドラマ「Dr.コトー診療所」の舞台となった志木那島のことで、実際には無い架空の島だ。

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実はこの診療所、ドラマのためにわざわざ建築した建物で、撮影終了後も取り壊されることなく、記念碑として残されている。

管理されているようで、中はそこそこきれいに保たれている。受付で見学料300円/人を払う。誰もいないので1000円札を置いて400円お釣りをもらう。

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左奥にはきれいにクリーニングされたナース服がかけられていて、看護婦の柴咲コウさんを思い出した。カワイイ !

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診療所の裏口。ブロックが積まれて出入りできないようになっている。

柴咲コウさんが洗濯物を干していた屋上は外階段から上がるのだがとても急(多分60~70度くらい)で上がるのはちょっと怖い。

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屋上は腰丈の擁壁があるが低いので誤って落ちないように気を付けよう。

ブロックには穴が開いている。石垣島もそうだったが、塀などには風穴があいていて、台風などの強風を通し、倒壊を防いでいるのだとか。

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屋上からの眺めはアーチを描く美しい砂浜と外洋が見える。晴れていれば空の青と白い砂浜のコントラストがさぞ美しいことだろう。

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むこうにそびえるのが西崎灯台。高ーい岸壁の上にある。

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灯台のすぐ近くにある日本最西端の地の碑。ここから晴れていれば遠く台湾が見えるという。国境の地ということで自衛隊の駐屯地もある。

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西崎灯台灯台ってなんか、絵になるんだよなぁ。晴れていれば夜に来るのもいいかもしれない。

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灯台の入り口。もちろん、入ることはできない。

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ホテルに行く途中で地酒(焼酎)を作っている酒造所を見学。

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焼酎を作るのは樽ではなくタンクなんだね。

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高さ3メートルはありそうなステンレスのタンク。こちらの酒造所で造っているのは泡盛だ。

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中にはアルコール度数60度というキョーレツな酒もある。60度の泡盛はここ与那国でしか作っていないそうだ。

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その60度を土産に買っていく。

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ホテルにチェックイン。泊まるのはアイランドホテル与那国。与那国でホテルはここだけ。他は民宿になる。客室は広く、豪華だった。

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一晩泊まって翌朝は雨。10時のチェックアウトから石垣行の便まで3時間ほどある。

雨だけど、大好きな与那国島をもう一度走ってみたい。もう一度東牧場を見てみたい。

島を1周するのに2時間はかからない。

 

 

最後に、石垣空港から中部国際空港に帰る機内で昼と夜の境目を見た。

これは夕暮れ前の空。むこうは東だ。

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 夕暮れ時。雲海のむこうから夜の闇が迫ってくる。雲とオレンジ色の線の間の暗い部分は多分地球の影だ。背中にある太陽が地平線に沈みかけると地球の影が上空の薄い雲に投影されるのだ。

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しばらくすると暗い影の部分はさらに広く迫ってくる。太陽がさらに沈んだ証拠だろう。

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太陽が沈んで完全に暗い部分になった空。

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これからどんどん暗くなっていきました。

 

おしまい。

沖縄-石垣-与那国の旅 憧れの与那国その1

ついに最終目的地与那国島に渡る。利用するのは琉球エアーコミューターの双発プロペラ機。歩いて搭乗する。

石垣から与那国まではこの飛行機で30分足らず。沖縄や石垣島に観光に行く人は多いだろうが、与那国島に行く人は多くはないと思う。

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与那国島といえば日本最西端の島。よく晴れた日には台湾が見えるという。

 

空港に降り立ったら真っ先に予約しておいたレンタカーを借りる。与那国にバスや電車はないのでレンタカーが必須だ。

レンタカーを借りて真っ先に向かったのが東崎灯台。僕が与那国島に行きたいと思ったのは東牧場の360度パノラマ写真を見たからだ。

 

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僕が見た360度パノラマ写真はこちら。なんということはない風景かもしれないが、のどかで雄大な自然に囲まれたこの景色が僕の心に深く刻まれた。

パノラマ写真の中にある展望台だが、与那国馬の休憩所になっていて上るのはやめた。

馬は放牧されていて、牧場は芝刈りをしたようにきれいに切りそろえられている。馬が食んだのだ。

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与那国馬は小型で温厚な性格。人を恐れることはなく、むこうから寄ってくることもある。ただし道や牧草地にはいたるところに馬糞が落ちていて、車で走るとき、糞をよけるのが大変だった。

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こちらが東崎灯台。岸壁ぎりぎりのところまで歩くと目の前に広がる大海原に圧倒される。素晴らしい眺めだ。

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せっかくここまで来たのだから糞のないところを探して腰を下ろす。

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風が強いので僕はどうしてもしかめっ面になってしまう。

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むこう側には風車も見える。後で行ってみよう。

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あの風車のあたりから下の海岸に続く道があって下りてみることにする。大きな波が海岸に押し寄せている。

このあたりの海岸は火山性のごつごつした岩ばかりだ。岩の上はとても歩きづらい。

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海岸にあった休憩所。キノコみたいだ。

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下から見上げる灯台のある高台。高さがあって圧倒的な迫力がある。これは写真では伝わらない。

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風の強い東崎にある風力発電の風車。巨大だ。

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点検口の前に立ってみる。支柱の大きさがわかる。先のパノラマ写真では風車が2基あったが、台風で倒壊してしまい、今はこの1基だけだ。

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その2に続きます。

沖縄-石垣-与那国の旅 石垣島2日目その2

こんにちは。

 

あまり時間がないので竹富島から石垣島に帰ったらすぐに予約しておいたレンタカーに乗り、屋良部崎の向かう。灯台が見たかったからだ。

本当は平久保崎灯台に行きたかったのだが、午後3時に石垣天文台に予約を入れていたので平久保崎へ行くと間に合わないのだ。

 

屋良部崎は石垣島の最西端で強風が吹いていた。海はうねり、波の高さは3メートルくらいある。激しく岩に打ち付けては高いしぶきを上げている。

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灯台は小高い岬の先端にあって、階段で上がるのだが風が強くて前に進めない。

台風並みの強風だ。風速20メートルくらいはあるのではないか。

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灯台すぐ下の丘にある記念碑の前で撮影。

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次に向かったのが川平湾。石垣島の中でも人気の観光スポットだ。あいにくの曇り空だが水はエメラルドのように美しい。湾内なので風も波も穏やかだ。

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続いて向かったのが石垣天文台国立天文台だ。

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3時の予約は実はこの4D2U(フォーディーツーユー)シアターだ。

30分の3Dシアターだ。最新の宇宙論を3D映像で見せてくれる。

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石垣天文台の目玉、九州・沖縄では最大の105センチ反射望遠鏡「むりかぶし」。

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最後に行ったのが石垣島鍾乳洞。規模の上では秋芳洞ほどではないにしろ、迫力は十分だ。むしろ面白さではこちらが上かも。

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明日はいよいよ与那国に行く。

沖縄-石垣-与那国の旅 石垣島2日目その1

こんにちは。

 

石垣島の2日目は朝から離島に渡る。ホテルから徒歩5分の所に離島行きの渡船場があり、そこから竹富島へ渡る。竹富島までは高速船で15分。

この日は強風が吹き荒れ、海は大荒れ。船は上下に大きく揺れ、さながらジェットコースター。一瞬宙に浮いたかと思えば、次の瞬間波にたたきつけられて大きな水しぶきが船窓を洗う。客室には悲鳴のような歓声が上がる。

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竹富島へは入島料300円(一人)を払って入る。島の保全をするために必要だ。

竹富島は山のない平らな島で。大きな津波が来たら島全体が海面下に沈んでしまいそうだ。だから集落の中に展望台を兼ねた避難塔のようなものがある。

民家の屋根や塀には必ずシーサーがある。シーサーとは沖縄県に見られる魔除けの獣で唐獅子や狛犬のようなものだ。口をあいたものと閉じたものの2体で飾り、閉じたものは雌だそうだ。

顔はその家々で違い、なかなか愛嬌のある顔をしたものが多い。

台風がよく上陸するとあって、屋根瓦は全ての目地が漆喰で塗り固められていてしっかり固定されている。

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特に観光資源といったものはないのだが、水牛車に乗って集落内を回ったり、レンタサイクルで島内周遊をすることもできる。

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集落内にはアスファルト舗装はなく、皆砂地(サンゴ砂)だ。水牛はおとなしく、歩きもゆっくりなのでガイドさんのユーモラスな案内を聞きながら揺られていく。

水牛は突然うんこをするので、そのたびにガイドさんがスコップで拾って積んでいたバケツに入れる。

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竹富島は2時間ほどで切り上げ、石垣島に戻る。

レンタカーを借りて石垣島巡りをする。

令和2年 あけましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。

 

昨年1年、このブログを読み続けてくださった読者の皆様。美術館を訪れてくださったお客様。ありがとうございました。

今年もいろんな面で頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

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昨年はマルチリンガル(多言語)システムを完成させ、小さな美術館の国際化に一歩踏み出しました。

今年も作品全般にわたり、マルチリンガルを進めていくつもりです。

 

そのほかの目標として、ステンドジオラマの完成と巨大万華鏡スフィアのセミ4DX化をする予定です。

そしてスフィアはさらにフォトジェニックな進化をする予定です。

内容はまだ秘密ですが・・。

 

今年も頑張ってグレードアップして参りますのでどうぞご期待ください。

沖縄-石垣-与那国の旅 石垣島初日

こんにちは。

 

石垣島へ着陸! 那覇出発が3時の便だったので石垣島へ到着したのは午後4時を過ぎていた。

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そこからタクシーで宿泊するホテルへ。

チェックインしたときは5時を回っていたので、この日の島内観光はあきらめ、夕食とホテル近くの店を回ることにした。

せっかくなのでホテルのディナーよりも石垣ならではの料理を食べたいと思い、居酒屋を捜し歩いた。石垣港の近くに飲食店はたくさんある。

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あちこち捜し歩いた末に僕たちが決めたのは「一魚一会」という居酒屋。

メニューも豊富で肉料理から海鮮料理まで色々楽しめる。

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こういうところで試したいのは地ビール。いろいろ飲んでみる。

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石垣牛のサイコロステーキ。ちょっと硬めだったが脂身が少なくおいしい。

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沖縄民謡をライブで聴かせてくれる。三線ベンチャーズの曲を演奏してもみせた。

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「ハイヤイヤイヤ~!」女性店員さんの掛け合いで楽しく盛り上がる。

みんな手拍子だ。^ ^

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楽しい食事が終わり、ホテルへ戻る。夜景は派手ではないがきれいだ。

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部屋はオーシャンビューだが、港のオーシャンビューはやめたほうがいい。

何かと騒がしく、朝は暗いうちから船のエンジン音で起こされる。(笑)