こんにちは。
前回、ジオラマを作り始めて10年になる・・てなお話をした訳だけど、僕には短く感じた。でも、ジオラマに使う作品を古いものから見返してみると時の流れを感じて、実に感慨深い。如実に表れているのが照明。初めに作った家の照明は豆電球だった。直流3Vで点灯する5mmほどの電球。東急ハンズで見つけ、1個50円、ソケットも入れると1セット130円につく。それでも張り切って200セットを購入した。
当時はこれでも小さくて、ジオラマ照明に使うにはぴったりだと思ったものだ。しかし品質が悪く、点灯した瞬間に切れる物も少なくなかった。結局、半分くらいしか使うことなく、時代はLEDに・・・。
赤屋根ハウスの豆電球照明
ジオラマを作り始めて程なく白色のLEDが世の中に出回るようになった。直径5mm、砲弾型で1個230円位してた。出始めの白色LEDは今と違って暗く、豆電球1個の明るさを得るのにLEDが10個ぐらい必要だったんだ。おまけに価格も高いので照明に使うには金銭的負担は大きかった。
それでも消費電力の少なさや寿命の長さから将来のメンテナンスを考えると選択の余地は無かったね。そのうちに白色の他、電球色なども現れ、価格もだんだん安くなっていったため僕はLED を積極的に取り入れるようになったんだ。
デパートの1階と2階のLED
こちらは2008年に作ったデパートのミニチュア。内部の照明はほとんどLEDを使っている。明るくなってきたとはいえ、まだまだLEDは暗いので、主照明は冷陰極管(小さな小さな蛍光灯)を使っているんだ。主なLEDは白色5mm砲弾型。展望レストランには3mmの砲弾型LED電球色を使っている。 ・・もっと見たい?? じゃ、またの機会に詳しく見せてあげるね。
時代は進んで現在。LEDはさらに進化して、指先に乗っているのが1.6mmX0.8mmのチップLED。これが1個10円で買える。もっと小さいのもあるみたいだけど、これ以上小さいと半田付けが出来ない。
ちっせ~!
でも、このチップLEDが登場したおかげでジオラマの世界が劇的に広がった。
電球時代には考えられなかったミニカーのヘッドライトやテールライト、街角の街灯など、実に楽しい表現が可能になったんだ。 そのあたりも、そのうちお見せするからね・・。
パトカーのテールライトに埋め込む
先日、青色LEDの発明で、日本人科学者、赤崎名誉教授、天野教授、中村教授の3氏がノーベル賞を受賞したけど、青色LEDが発明されなければ白色も電球色も無かったわけだから、その恩恵を大いに享受している。
ちなみに赤崎さんの所属する名城大は僕の母校でもあるのでとても誇らしいのだ。
じゃ、またね。
つづく