館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

VR動画撮影の1日目

こんにちは。

 

きょうは朝早くからガラス美術館のVR動画撮影をした。

美術館の見どころをバーチャルリアリティーの動画で配信しようというプロジェクトだ。

これを思いついたのは昨年の春ごろ、新型コロナが国内で蔓延し始めたころだった。

当初はもっと早く終息すると思われていたが、事態は長期化の様相を呈していた。

僕は来館もままならない事態が来るかも‥、と思い、VR動画配信を思いついたのだった。

 

当初は僕が館内を案内するつもりだったが、女性のモデルさんを使ったほうが若い世代により強くアピールできると思った。

今回起用したのは大阪に在住の「義足のモデル」海音さんだ。

僕が彼女を知ったのはインターネットのとある記事。ファッションモデルとして義足で颯爽とランウェイを歩く写真を見た。

その姿は他の五体満足な、どのモデルさんよりも輝いて見えた。

僕はすぐさま彼女にコンタクトを取った。

 

 

海音さんはもともと子役モデルだったが12歳の時、原因不明の病におかされ、やむなく右足を切断した。

多感な少女が脚を切断する決意はいかばかりだったろう。

義足を着けて歩けるようになった彼女は、初めは義足であることを隠すことばかりを考えていたそうだ。

そんなあるとき、義足で活躍するモデルのことを知り、自分も足を出して本当の自分を見てもらおうと思ったのだ。

 

僕も今までに苦しいことが沢山あって、人がやったことのないことをあえてやってみる決断を幾つもしてきた。それが海音さんの姿と重なったのだ。

 

セリフを覚える海音さん。(手前) 現在19歳。高校を卒業したばかりだ。

隣はマネージャーを務めるお母さまだ。

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撮影はクルー4人、海音さんとお母さん、そしてメイクさんの総勢7名で始まった。

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彫刻鏡の部屋の撮影をする。VRなのでモデルが360゜カメラを持って一人で撮影。クルーは外で様子を見る。

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海音さんのカメラ映像は外のタブレットで観る。

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クロマキー合成のための撮影。昔はブルーバックなどと言っていた。

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監督に細かい動きの指示を受ける。

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クロマキー撮影するのは、僕が今進めているステンドグラスのジオラマの中に海音さんをさくして合成するためだ。これは僕が思いついて提案した。

これはあとでコンピューター処理して合成する。もちろん静止画でなく動画だ。

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クロマキー撮影を実際に見るのは初めてだ。

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続きは明日も行われる。

僕の出番もちょっぴりある。(^^;)