館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

踏切遮断機の取付け開始

こんにちは。

 

踏切警報機が既定の数揃ったところで遮断機のムーブメントとバーとのリンクを取り付けていく。

ムーブメントの取付けはジオラマベース(ジオラマの地面のこと)の裏側に取り付けるのだが、初めてやってみて、その位置決めに苦労をした。

そこで位置決め用テンプレートを作って遮断バーのリンク穴にあてがい、位置を割り出すことに成功。これなら比較的容易に取り付けられる。

この写真はキャスター付きの根板(車の整備士さんが車の下にもぐる時に使う台車の事)を自作してベースの下にもぐり、上を見上げたもの。

ベースの裏側には電子機器の基盤がいっぱいある。

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次にムーブメントと遮断バーを連結するリンクを取り付けるのだが、これがチョーやりにくい。

連結する相手が見えないので手探りだ。警報機は取り付けてない方が作業しやすい。

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やっとの思いでリンクが相手に当たっても、相手のナットが回転して逃げてしまうことがある。ホントに厄介だ。

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これがもし工場だったら、現場の人間に叱られるだろうな。

「おぉい、どえりゃ~やりにくいでいかんわ。おみゃー自分で組み立ててみぃ。」

これは名古屋弁である。

 

リンクがムーブメントとつながったら遮断バーに連結する。連結は精密ネジを使う。

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格闘の末、なんとか取り付けられた。

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ためしに電源を投入してみる。

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設計通り、ちゃんと動いてくれた。

 

明日からまた取付けの格闘が続く。

マルチリンガルプロジェクト システム実証実験

こんにちは。

 

いよいよマルチリンガルプロジェクトをスタートさせる。

マルチリンガルプロジェクトとは当館目玉の巨大万華鏡スフィアと彫刻鏡の部屋の音声解説をマルチリンガル(多言語)で行うようにすること。

これにより日本語の分からない外国人にもストーリーを理解してもらおうというものだ。

当システムの最大の特色は、ナレーションのどのタイミングでも言語選択スイッチを押せば即座に言語が切り替わるというもの。

ただし、これは僕の頭の中で出来ているシステムであって、実際にうまくいくかどうかは実証実験をしてみないと分からない。

きょうからその回路を組み立てる。

 

取り寄せた数種類のサウンドレコーダー&プレーヤー。実際にスフィアや彫刻鏡の部屋の音源をロードして再生してみる。

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こちらの希望した動作をしてくれるかどうか試すためだ。

 

こんな実証実験まで電気屋に依頼していたらいくらかかるか分からない。

 

最終的にはプロによるシステムの設置を依頼することになるが、費用を抑えるために自分で出来ることは自分でやるのだ。

警報機を作る(追加分) 黒塗装とレンズ取付け

こんにちは。

 

マスキングとフードを取り付けた警報機に黒の塗装をする。

真鍮のフードが付いているために塗料の密着をよくするためにミッチャクロンマルチを下塗り、2時間ほど経ってから上塗りの黒を塗る。

ここでは塗膜の弱いラッカースプレーではなく、手持ちの2液ウレタンつや消し黒を吹く。

使った塗料は主剤でわずかに10グラム。硬化剤1グラムを混ぜるのには0.1グラムまで測れる精密秤が必要だ。

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自動車用ウレタン塗料のすぐれているのは塗膜強度の強さだけではなく乾燥が速いこと。

5分で指触乾燥する。

硬化乾燥したらマスクを剥がす。巻くときほどではないが剥がすのも手間がかかる。

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レンズを打ち抜く。透明の塩ビシートに透明の赤スプレーを塗ったものを皮革工芸用のポンチで打ち抜く。

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レンズを警報機に貼り付ける。

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両方のレンズが取り付いた。

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電極を入れ替えれば左右交互に点く。

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明日からジオラマベースに取り付け開始となるかしら。

 

がんばろっと!

警報機を作る(追加分) マスキングとフード取付け

こんにちは。

 

今夜はものすごい雨と雷だった。

雷様が真上を通って行ったらしく、光った瞬間に " ドカーン・・・! " とすさまじい爆発音。すぐ近くに落ちたらしい。

 

僕は雷が大好きだ。出来ることなら窓を開けて眺めていたいのだが雨が降り込むのでダメだ。

地響きするような落雷の音は迫力満点で感動する。

 

話が逸れたが、相変わらずジオラマの警報機を作っている。コツコツコツコツ。いつになったら完成するやら。

日中は接客をしながらの製作になるのでなかなか製作に集中できない。

特にお昼時などカミさんと交代で昼食をとるから一人の時は受付でチケット発行を済ませて作業中の椅子に座るとまた来客のチャイム。

急いで受付に走ってチケット発行。席に戻るとまたチャイム。そんなことの繰り返しだ。

 

もちろんお客様が来てくださるのが一番うれしいので、接客が最優先だ。

だからジオラマがなかなか進まない。

 

特に最近はミニチュアの踏切警報機の製作とあって作業が細かい細かい。

ようやく最終段階の黒塗装のマスキングとランプのフード取付けが完了した。

 

黄色に塗装された追加の警報機。故障した時の交換品も入っている。

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黒塗装のためのマスキング。青い紙テープがマスキング。

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フードは瞬間接着剤で固定。材質は真鍮だ。

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明日、黒の塗装ができたら、あとちょっとだ。

青春キャッチ!放送日決定

こんにちは。

 

先日取材のあったケーブルテレビ「青春キャッチ!」の放送日が決まりました。

初回放送
9月14日(土)19:00~
再放送
9月18日(水)10:15~
9月21日(土)19:00~
9月22日(日)20:30~
9月25日(水)10:15~
9月28日(土)19:00~
9月29日(日)20:30~
いずれも地デジ12チャンネルで放送するそうです。

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ネタいっぱいの内容を切り詰めて切り詰めて14分に仕上げたそうです。

かなりテンポの速い内容で面白い仕上がりとか。

 

観たいな~。

ジンクスプレー比較 抵抗値

こんにちは。

 

ジンクスプレーが十分乾燥したところで抵抗値を測ってみる。

まず、ジンク92%。抵抗値は2Ω(オーム)。乾燥時塗膜中の亜鉛含有率が92%と高く、抵抗値も小さい。

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続いて83%は抵抗値が約100Ωと導電性はあるものの抵抗値は高い。

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最後に85%は抵抗値5.5Ω。抵抗値も亜鉛92%と83%の間と言えるが亜鉛含有率が減るにしたがって抵抗値は急激に上がるようだ。

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続いて鉄板への密着度テスト。

塗膜の上から1ミリ間隔でカッターの切り込みを入れ、そこに粘着テープを貼る。これを剥がして塗膜の剥がれを見るのが密着度テストだ。

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ご覧の通り、92%、83%、そして85%ともに塗膜の剥がれは見られない。

塗膜が薄いというのも剥がれなかった理由の一つかもしれない。

 

問題は上塗り塗料が密着するかどうかだ。

ジンクスプレー比較

こんにちは。

 

車のレストアで避けて通れないのが鉄板の溶接だ。

ところがこの溶接、厄介な問題がいくつかある。その一つが錆対策だ。

溶接は1000度を超える熱で鉄板を熔かし結合する。ところがこの熱に耐えられる塗料は存在しない。だから溶接部は鉄板が焼けて丸裸になり、錆びやすくなるのだ。

溶接部の錆対策は如何に塗膜を維持し溶接部を密封できるかにかかっている。

 

そんな溶接部に有効と言われる塗料が亜鉛粉末(ジンク)塗料だ。

ここでは3種のスプレー塗料を比較する。

左から亜鉛92%含有、83%含有、右のスポットジンクは亜鉛含有量85%だ。

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亜鉛は鉄よりもイオン化傾向が大きいので鉄よりも早く錆び、犠牲電極となって鉄を錆から守る。犠牲電極は守るべき金属と接触していなくてはならないため、ジンクスプレーは鉄板に直に塗装しなくては意味が無い。

試験片を2枚ずつ作る。左から92%、83%、85%だ。

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塗装面を見ると92%はきめが細かくグレーに見える。

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それに対して83%は亜鉛粉末が粗く、塗装面がざらついている。

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そしてその中間85%は粗さも中間といったところ。

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次は性能試験だ。