館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

ポータブルテレビ

こんにちは。

 

作業スペースがなくなってきたので工房を片付けていたら古いポータブルテレビが出てきた。

メーカーはパナソニック松下電器産業株式会社製だ。

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'88年製だから33年前のもの。

そうだ思い出した。

確か、僕がくも膜下出血で市民病院に入院することになったとき、退屈しのぎに買ったものだ。

 

画面は今どきの液晶ではなくブラウン管だ。

電源は・・、入る! が、映らない。アナログ放送がないからだ。

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でも、すごいなぁ、当時のメイドインジャパン。33年たった今でもちゃんと機能する。

捨てようか?とも思ったが、完全に壊れているわけでもないものを捨てるのには抵抗がある。このあたりが昭和生まれか?(笑)

ビデオは映るわけだからいつかレトロな展示コーナーに使えるかも??例えば古いタイプライターと一緒に昭和感のあるスペースを作ると面白いかも?

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そんなことを考えるので、いつまでたっても捨てられないのだ。(笑)

洗面台の少女

こんにちは。

 

きょうは本当に取るに足りないブログですみません。

お風呂の後、髪を乾かしていた時、ふと洗面台に目をやると僕の抜けた髪の毛が一本。

どうってことはないのだけれどその形にちょっと心を惹かれた。

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少女の横顔に見えたのだ。

断っておきますが意図して置いたわけではないのです。

丸いおでこに可愛い鼻。リアルではなく漫画的な顔だ。

僕は中学、高校のころは漫画家になりたいと思っていたので、こういうラインが顔に見えてしまう。

分かりにくいと思うので赤で線を描いてみた。

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目の部分は濡れていて初めはもっとくっきりしていたが、だんだん乾いて無くなってしまった。

面白かったのでちょっと写真に撮ってみた。

ラムエアユニットの修復3 軸のメッキ

こんにちは。

 

ラムエアユニットのフラップの軸。たいてい錆び錆だ。

うちのマスタングも例にもれず、かなり錆びていた。

スチールウールでかなり磨きこんだが、どうしても取り切れない。(写真上)

仕方ないから600番くらいの細かいサンドペーパーで磨く。見た目ではすっかり取れてピカピカ。(写真下)

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これを銅メッキする。メッキの仕方はウェブサイトを参考にサンポールを使う。

1000mlのポリビーカーに軸と銅板をつるす。使用する電源はDC6V。プラスを銅板に、マイナスを軸につなぐ。

ビーカーに軸が入りきらないので半分ずつメッキする。

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サンポールをお湯で4倍に薄めた液をビーカーに入れ、通電。すぐに泡が立ち始める。

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約1時間半後、軸を取り出すと表面は不純物がいっぱい付いている。これはウエスで拭けばすぐ取れる。

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次に錫メッキをする。錫は鉛フリーはんだをつないでコイル状にして電極にした。

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錫電極にプラス、軸にマイナスをつなぐ。サンポールのうすめ液は新しく作り直す。

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通電。泡(水素)が出る。

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1時間半後。右半分が錫メッキ。左半分が銅メッキ。

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メッキが終了して真鍮ウールで磨くと粉がはらはらと出た。

どうやらメッキの密着不良があったようだ。錆が完璧には取り切れていなかったのだ。

ルーペで見ると穴だらけ。穴の下は地金だ。かと言ってメッキをやり直すほどの気力はない。それに錆を取り切るまでに磨くとフラップとのはめあいがスカスカになりそうだ。

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さりとてこのままではすぐに錆びてしまうので軸全体に「必殺錆封じ」を塗る。

これで錆対策は大丈夫だろう。

 

中秋の名月なんてもんじゃない

こんにちは。

 

やっぱり昨日の方がきれいだった。お月様のことである。

きょうは中秋の名月。ところがきょうは一日中曇りがちで時折雨も降った。

夜半頃まで霧雨が降っていたが、夜中の1時半ごろ、ちょうど雲の切れ目ができて、そこから明るいお月様が顔をのぞかせた。

とっさにiPhoneで撮ったが、ストロボオフで撮ったためぶれてしまった。

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iPhoneはお月様の撮影が苦手らしい。真っ白になってくっきりとは映らない。

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露出補正でマイナス2に設定してみたが、やはり満月は明るすぎる。

そのあとすぐにまた雲が流れてきて月は雲に隠れた。

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このところお天気に恵まれていない。

中秋の名月ではなかった

こんにちは。

 

東の空からまん丸の大きな月が。

月の出だ。

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まだ高度が低いのでオレンジ色だ。

もしかして中秋の名月

 

調べると明日21日が満月、中秋の名月だ。

明日の天気は夜は晴れ時々曇り。もしかしたら今日の方がきれいに見えるかもしれない。

周りは月あかりでとても明るい。写真の青い点は月のゴーストだ。

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空がきれいだと心もウキウキする。

こんな夜、テラスにベンチでも出して月を愛でながら一杯やるのもいい。

スマホなど見ないで。

台風一過の賑わい

こんにちは。

 

台風14号は温帯低気圧に変わって太平洋沖を通過。

朝方強めの雨が降っただけで風も普段の強さと変わりなく、ちょっと拍子抜け。

いやいや、何事も無くてよかったと感謝しなくてはならない。

 

昔母が言っていた。「台風支度をしっかりやっておくと、案外台風は大したことないんだ。逆に大丈夫だろうと高をくくっているとひどい嵐になるもんだよ。」

もちろんこれは根拠のない言い伝えだろうが、準備は徒労に終わるくらいがありがたいと思わなくてはならない。

 

さて、午前中は客足は少なく、やっぱり皆さん、台風とコロナで外出を控えているんだろうなぁ、と納得していたが、午後になると次々車が入ってくるようになった。

息子が連休中日を心配して手伝いに来てくれていたので二人でトランシーバーを着けて車の誘導に当たった。

入館規制をしたので受付待ちは一時トイレの前まで続いた。

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若者がほとんどだが、ちらほらシニアの姿も。

若者たちはほぼ全員スマホをのぞき込んでいる。何を見ているのだろう?

シニアは同伴者と楽しそうに会話していた。

 

世代の特徴がよく出ている一コマだった。

ラムエアユニットの修復2 割れの修復

こんにちは。

 

ラムエアユニットのフラップのあるダクト部分。プラスチック製だが、長年の応力と振動で割れが生じている。

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裏から見るとこんな感じ。

ここはボンネットのインテークにはめ込む部分なので接着剤での補修など到底無理。

はめ込んだだけですぐに接着が離れてしまうだろう。

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こういう時はプラスチックの溶接が最も強い。だけどプラの素材は何?

少しだけ切り取って火を近づけて燃やして匂いを嗅ぐ。

どうやらABSのようだが、はっきりとは分からない。こういう時は同じ材料の中から少し切り取って補修に使う。

10ワットの半田こてを280度くらいに設定してプラを融かし、切り取った同じ材料を一緒に融かして補充していく。

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サンドペーパーで仕上げる。

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こちらの割れはミニルーターで溝を彫り、そこに1.5ミリのステンレス棒を入れる。補強である。

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ステンレス棒を封じ込めるようにプラで溶接する。

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ダクトのリップは長年の使用で歪んでへごへご。これを矯正したい。

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フラップの軸を抜き、フラップをダクトから取り外す。

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ヒートガンを260度設定にしてリップを熱し、柔らかくなったところで角材で挟み、シャコ万で挟んでまっすぐに伸ばす。

そのまま冷めるまで放置する。

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一時的にはゆがみが直るが、積年のゆがみはそう簡単には直らない。

角材を取ってしばらくすると、またもとのように歪み始める。

 

当分、木で挟んだままにした方がよさそうだ。