館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

窯焼き

こんにちは。

 

きょうは午前と夜のステンド教室の日。

教室をやりながらでは集中できないので、午後になって窯焼きの準備を始める。

 

スタートしたのが3時10分。ここから焼成温度の740度までは約3時間の旅だ。

焼成温度は過去の実験や経験から知りえた数字だが、ガラスの種類によって、あるいはガラスの量によって溶ける温度が違ってくるので必ずしも思惑通りにはいかない。

焼成温度付近になったら目を離さず溶け具合を観察する必要がある。

 

奥にあるのはこの次のステップ、スランピングのテストピースだ。ガラスの曲がり具合、垂れ具合を見る。

 

一番気にしているのがパウダーの溶け具合で、今回はざらざら過ぎてもいけないが、溶けすぎて白が薄くなりすぎるのもよくない。

 

う~ん、もうちょっとかなぁ。

 

昔行ったパウダーの焼成より、溶けるのが思ったより速い。

最高温度で30分焼くつもりだったが、10分で切り上げる。

これ以上焼成するとつぶつぶ感が無くなりそうだ。

 

スランプはまあまあ。こんな感じで曲がってくれればいい。

 

窯から取り出すのは明日だ。

滝と川のフュージング焼き

こんにちは。

 

昨日、危機的なステンドグラスという記事を書いたが、右岸の山に流れる滝と同じガラスが入手できない。

以前から問屋に入庫予定を問い合わせているが、いつ入るか分からないという。

複数の問屋に問い合わせてもどこも同じ回答だ。

 

いつ入るか分からないガラスを待っているわけにもいかないので、できるだけ色の近いガラスを選んでそれに模様を加えることにした。

 

ガラスに流れ模様を追加するために白いガラスパウダーで模様を付ける。

このままではガラスの上にただパウダーが乗っているだけなので、これを窯焼きしてガラス板に焼き付ける。

 

焼成中は常に溶け具合を見るため窯の窓から見えるようにしておかねばならない。

 

パウダーを希望した模様に乗せるために型をいくつも作った。

 

焼成は明日行う。

 

危機的なステンドグラス

こんにちは。

 

ステンドグラスと言えばガラス工芸の代表的なジャンル。

ところがこのステンドグラスが危機的状況だ。

 

ステンドグラス制作のためのガラスが無いのだ。

もともとの原因はアメリカの環境基準が厳しくなったこと。

 

ステンドグラスはその多くがアメリカで作られてきた。日本国内では作っていない。

ステンドグラスの板を作るうえで、色の発色に使われるのが酸化金属。

例えば青は酸化コバルト、空色は酸化銅、緑は酸化クロムといった具合だ。

 

それらを使用することが環境汚染を招くので規制が厳しくなり、アメリカでは作られなくなってしまった。

そして廃業したり製造を規制の緩いメキシコや中国に譲渡するということが相次いだ。

ところが製造技術や生産効率が悪く、品質低下や欠品が頻繁に起きるようになってしまった。

そこへきてコロナ禍による生産の中止や製造コストの高騰、物流のマヒが品不足に拍車をかけている。

 

当館でもステンド教室を開催しているが材料の入手が困難を極めている。

求める色がなく、問屋さんも品物の8割近くが在庫切れで売るものがない。

 

当館はステンドグラスの製造が主たる業務ではないが、このままでは材料が無く、教室も立ち行かなくなるかもしれない。

 

一日も早いコロナの終息と物流の回復、製造の再開が望まれる。

少年よ大志を抱け

こんにちは。

 

美術館1階の教室にはクラーク博士の盾がある。

 

2008年、家族で北海道旅行に行き、さっぽろ羊ヶ丘展望台を訪れたときに売店で買ったものだ。

 

売店の壁に掛けてあるのを見て値段を見ると1800円。店員さんに聞くと、今は販売していないが、あまり売れないから在庫があると言われた。倉庫から最後の一つを持ってきてくれた。

 

木枠が縦33センチ、横24センチ、厚さ2.3センチあって、メダルは直径20.5センチ、厚さ1.7センチあって全体の重さは1.8キログラムある。

 

僕は「少年よ大志を抱け」の言葉が好きだ。

僕はとっくに「少年」ではなくなったが、心は半分少年だ。

これを時々眺めては志を新たにする。

 

クラーク博士の有名なこの言葉には実は続きがある。

それを知ったのは「ドクターコトー診療所2006」の2話の中で、コトー先生が、医者を志して高校受験のため上京する島の少年、剛洋(たけひろ)君に贈る言葉だ。

 

少年よ大志を抱け

お金のためではなく

私欲のためでもなく

名声という空虚な志のためではなく

人はいかにあるべきか

そのことを全うするために大志を抱け

 

と続く。

僕はこれを知った時に感動した。

土産の盾に博士の言葉を貼ったのはそれを知ってからだ。

 

僕の志はまだ道半ばだが、これを毎日見ながら勇気をもらっている。

雨ばっかり

こんにちは。

 

終わってしまえばあっという間だった2連休。

台風11号の影響でお昼過ぎまでは風が強かったが、夜になって風は止んだ。

台風11号はその後温低に変わり、日本海に抜けた。

 

その代わり強い雨が断続的に続いている。

 

今年は雨が多く、草が伸び放題。

このところの休館日はいつも雨。だから外周りの仕事がなかなかできない。

 

台風一過の秋晴れとはいかないようで、明日から曇り続きらしい。

休館日くらい晴れてほしいよ。

2連休の一日目

こんにちは。

 

2連休の初日。いつもよりゆっくり眠れた。

けど起きたらすぐに行動開始。

きょうは昨日のうちに書き留めた予定8項目がある。

 

最初にやったのはネットの買い物。3階で使うブルーレイプレーヤーを新規購入する。

今のプレーヤーが中華製の安物ですこぶる調子が悪いからだ。

 

現在のモニターがパイオニアの古いプラズマテレビで、HDMI入力がないため、HDMI→D4 変換コンバーター必用で、機種選定や注文先の選定で思ったより多くの時間を費やした。これも勉強だ。

 

それが済んだら双眼万華鏡の押しボタンスイッチの交換。先日ボタンがなくなっているのに気づいた。

最後にやったのがジオラマの建物の回転展示台。

自作ロータリー電極の調子が悪く、チラついて見ていられないのだ。

新しく電極を作り直して交換。とりあえずはちらつきは収まった。

 

ただ、ロータリー電極は摩擦があるため電解物が付きやすく、じきに接触不良を起こしやすい。

今回の電極はどれだけ持つだろうか?

 

きょう達成したのは8項目中7項目。

 

上出来だ!

右岸の組み立て開始

こんにちは。

 

月曜と第一火曜日の明日、明後日は2連休です。

連休ですが、この連休を利用して展示物の故障や不具合を直します。

いくつかあるのです。

 

ジオラマの方も右岸の点検口(アクセス窓)の穴明けが終わって組み立てに入ります。

この組み立ては完成に向けた製作ですが、展示するときは運搬のためまたバラバラに分解します。

今日組み立てたのは右岸の山。

これからさらに細かな色塗りや植樹、道路の舗装を貼り付けていきます。

 

登山客や自動車などは壊れやすいので展示後の最終段階まで取り付けません。

 

まだまだ頑張りますよ!