こんにちは。
現在、巨大万華鏡スフィアのブラックライトを交換中だ。
従来のラピッドスタート式から点灯管を使うスターター式に換えている。
理由は40Wのラピッド式ブラックライトが1本6000円もし、しかも納期が2週間以上と長いのに対し、スターター式は1本1500円ほど、しかも納期は数日だ。
設計当初はシーンの変わり目で瞬時にブラックライトを点灯させるためにラピッドスタート式にしたのだが、現在は電子点灯管なるものがあって、これを使えばラピッドよりも速く点く。しかも寿命が長い。
前置きが長くなったが、そんなわけで今日はアルミアングルを使ったブラックライトホルダーを作った。蛍光灯器具の土台になるものだ。
今までに三機あるうちの二機を作った。これが最後の土台だ。
ところが今回のアルミ溶接がまるでうまくいかない。溶接部が黒くすすけたり、ビードができずに溶接部がガサガサになって汚くなる。
まったく原因が分からない。アルミ表面をサンダーで磨いたり、脱脂剤で脱脂しても結果は同じ。ガサガサに溶けるだけでプールにならないのだ。
インターネットで「TIGアルミ溶接部が黒くなる」などのキーワードで検索をしてみる。
アルミ素材のせいだとか、電極の材料だとか、パルスを使えだのいろいろな回答があったが、ふと目に留まったウエルドツールのサイト。
僕がTIG溶接機を買ったショップだ。
店長曰く、シールドガスが足りないのが原因だとか。
コーナーの溶接は電極を通常より長く伸ばしてコーナー奥まで届くようにする。こうすると風があったり、ガスの乱気流で溶接部がアルゴンガスで十分にシールドされなくなるので溶接不良が出来るのだという。
僕が使っていたノズルがこちら。電極棒が長めに出ている。
セラミックノズルを外してみると中には銅製のホルダーがあるのみ。
店長は先端をガスレンズにするとガスが整流されて出てくるので奥の方まで届き、シールドが十分されて良い溶接できるとのこと。
これがそのガスレンズ。セラミックノズルの径が大きいので敬遠してきた。
セラミックノズルを外すと中には網状のガス整流器が見える。
試しにこれでアルミアングル片を溶接してみる。
効果は絶大だ。上手な溶接とはとても言えないが、黒ずみやガサガサはできずに綺麗なビードができている。
溶接不良の原因はシールドガスにあったのだ。
あした溶接やり直そう。