館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

ホワイトデーのふぐ刺し

こんにちは。

 

「ふぐ刺しが食べてみたい。」インターネットでふぐ料理の宣伝を見ていたカミさんがぽつんとつぶやいた。1週間前のことだ。

生まれて一度もふぐ刺しを食べたことがないそうだ。

 

僕は大昔、20代のころ名古屋技術センターで大熊鉄工所勤務をしていた。その時やまちゃんという心優しい職場の先輩がいて、彼と一緒に岩倉の料理屋で初めてふぐ刺しを食べた。

その時は大皿に薄く切ったふぐ刺しが円形に並べられていて、透き通った刺身はまるで花弁のように見えた。

あまりに薄いのでおいしいというより、味があまりわからなかったような気がする。

それ以来ふぐ刺しは食べていない。

 

僕はホワイトデーのプレゼントにカミさんにふぐ刺しをご馳走しようと考えた。

インターネットで検索すると地元西尾には店がない。近くて岡崎、でなければ名古屋まで出かけなくてはならない。しかも一人前1万円以上だ。

 

もう少し調べてみると知多半島の先端、師崎にふぐ料理を提供する旅館があった。

ふぐ尽くしのコース料理がなんと5000円だ。

僕は早速予約を入れた。

そしてきょう、出かけることになった。

師崎なら知多道路を走れば自宅から1時間足らずで行ける。

 

着いてみると強風のため海は荒れている。沖まで白波が立って真綿が浮いているようだ。だけど強風が空気を洗い流すので遠く鈴鹿の山々が雪化粧しているのが見える。

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左には篠島がくっきりと黒い島影を浮かべていた。(写真には写っていません)

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そしていよいよ料理の登場。一目見て「食べられるかしら?」という不安がよぎる。

ふぐづくしなので前菜、ふぐ皮のサラダ、てっさ(ふぐ刺し)、てっちり(ふぐ鍋)、ふぐのから揚げ、ふぐ雑炊、最後はフルーツデザートで終わる。

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こちらがふぐ刺し「てっさ」の1人前。細ねぎを巻いてポン酢でいただく。

これがホントにうまいのだ。肉質は柔らかくて弾力があり、もちもちしている。

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もちろんポン酢だけでもおいしい。

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てっちりの凄い量。ふぐは持ち帰れないが野菜は持ち帰った。

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ふぐのから揚げ。鶏の唐揚げに似ているがより柔らかく、弾力があってあっさりとした味。これもうまい。

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二人とも満腹なので、最後の雑炊は半分の量にしてもらった。

カミさんはご満悦である。それにしてもよく食べる。(笑)

 

帰りはゆっくりと知多半島と、三河湾の景色を見たくて知多自動車道を使わずに海岸沿いの道を走ることにした。