館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

レンズ磨き

こんにちは。

 

インスツルメントゲージ(タコメーター、燃料計、スピードメーター)のレンズを磨く。

傷が付いたレンズはいかにも古びてみすぼらしい。

そこでレプロの新品レンズを取り寄せたのだが、どうもこれがイマイチ。

レンズの面粗度が荒く、また、平面も出ていない。だから透かして見ると像がゆがむのだ。

そこでどこまでできるかダメもとで傷ついたオリジナルを磨く。今日磨いたのはリセットボタンつきタコメーターレンズ。

左がレプロ、右がオリジナルだ。オリジナルを磨く。

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 タコメーター側は傷が深かったので800番から始めたが、作業が大変なうえ、荒い傷が残りやすかったので今回は1500番から始める。

右から1500番、2000番、4000番、そして一番左が10000番だ。

水を付けながら慎重に磨く。仕上げは超微粒子コンパウンドだ。

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そして磨き上げたオリジナルがこちら。蛍光灯のラインが滑らかだ。

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一方レプロは、蛍光灯のラインがへごへごだ。

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結局高価なレプロ使用は断念。元より奇麗になったオリジナルを使う。

 

今までいろんなレプロを買ったが、オリジナルよりも出来のいいレプロは皆無だった。

製造から50年も経って技術は大いに進歩しているはずなのにオリジナルの方が品質がいいとは情けない話だ。

 

傷が大きく修復不能の場合や割れがあって元に戻らないなどの場合を除き、オリジナルに手を入れて修復するのが一番のような気がする。