館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

超長距離ツーリング

こんにちは。

 

入館終了時間を10分ほど過ぎていた。

一人の若者が入ってきてどうしようかというような顔をしている。

背中には大きなリュックを背負っている。

 

「入館時間は過ぎておりまして、本日は終了しました。」

僕がそういうと、彼は「入館は何時までですか?」と聞いた。

「5時までなんですよ。申し訳ないですが。」

彼はしまったという顔でちょっとうろたえているようだった。

 

「どちらから来られたんですか?」と僕が聞くと埼玉県所沢からだという。

なんでも自転車で全国を回っているらしく、野宿したりホテルに泊まったりと気ままな旅をしているという。

10日ほど前に所沢市を発ったということで、今日が何曜日かも忘れたという。

 

僕はこの猛暑の中、自転車で旅をする若者が気の毒になって、すでに終了している館内を立ち上げ直して入館してもらうことにした。

彼はとても喜んで館内を見て回った。

 

気を使ってか、彼は10分余りで展示室から降りてきたが、この後名古屋に向かうという。

 

帰りには冷えたお茶を差し入れして、スタッフみんなで見送った。

 

たった一人で自転車で気ままな旅。

うらやましくもある。

 

人生一度くらい自由気ままな旅などしてみたいものだ。