館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

右ドアガラス磨き

こんにちは。

 

久しぶりのマスタングレストア作業。

きょうは右側のドアガラスを磨く。

 

レプロの新品ガラスを購入したが、品質がイマイチ。

曲げ加工が不完全で、上のエッジ付近が波打っていた。

パッと見には気づきにくいが、何かを反射させて見ると波打っているのが分かる。

もちろん、オリジナルにはそのような浪打はないが、残念ながら傷だらけである。

 

ドアウインドウにはガラスに傷がつかないように、ガラスと触れ合う部分にはビロードを植毛したゴムベルトが貼りついているが,使い古されたフェルトは固くなり毛が抜け落ちて砂をかみやすくなっている。

砂を嚙みこんだままガラスを開け閉めするとガラスにひっかいたような縦傷ができる。

 

これを何とか磨きとってきれいにしたい。

これまでに4時間くらいは磨いて細かな傷は取れてきたが、大きな傷は取れない。

 

だけど、小さな傷が取れるということは時間をかけて丁寧に磨けば深い傷もある程度は取れるに違いない。

今回は狭い範囲を集中して磨いてみる。

 

磨くところをガラスの裏側からホワイトマーカーで印をする。

 

こういう作業はじっくり集中しないとできない。仕事の切りがついたときにしっかり取り組む。

こちらはフロントピラー側の中央あたり。爪が引っかかるほどの傷がある。

 

そしてこちらはその少し上。こちらも深い傷がある。

 

これを酸化セリウムで磨く。霧吹きで吹いてセリウムが乾かないよう注意しながら連続で磨く。

振動で手がしびれてくる。

 

1回1時間、ぶっとおしで磨いたが、深い傷は取れず、日を変えてもう1時間磨いた。

つまり二日にわたって2時間磨いたわけだ。

 

まだ深い傷は残っているが、かなり小さくなった。

諦めずにもう2時間磨いてみるつもりだ。

 

ガラスを傷つけないためにはフェルトを新品に交換し、ガラスの開閉をできるだけしないことだ。