館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

メーターパネルレンズ磨き

こんにちは。

 

名古屋の整備士さんに運転席のメーターパネルを外してもらったら傷が付いてしまった。取り外しの時に誤って傷つけたのだろう。

こういうものは丁寧に取り扱ってもらわないと困るのだが。

古い車なので多少なりとも擦り傷や拭き傷はあるものだが、左のレンズの下にはドライバーの先でこすったような深い傷がある。 困ったものだ。

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この傷取りに挑戦する。

いきなりコンパウンドで磨いてもこの深さの傷は取れっこない。爪が引っかかるほどの傷なのだ。

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まず、粗削り#600の水ペーパーで削る。この時、深い傷を完全に取り切る必要はない。さらに細かい番手のペーパーで完全に削り取っていけばいい。

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その都度水できれいに洗い流しながら、#600 → #800 → #1200 →#1500 と細かい番手で磨き上げる。後になって思ったが、最初は #800 からでもよかった。仕上げると磨き傷が残るのだ。

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次いでさらに細かい研磨フィルムで磨く。水を付けながら #2000 → #4000 →#10000 と仕上げていく。

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#10000番で仕上げたところ。

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最後は超微粒子コンパウンドで磨く。この時、もともとの傷のへこみが残っているのが分かった。これは透明に磨き上げないと分からないくぼみだ。

もう一度 #800 番から磨きなおしだ。

この時注意したいのは番手を上げるごとに前の番手の傷が残らないように丁寧に磨くことだ。

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2時間がかりで何とか消せた。

ともあれ、傷はつけないことだ。