館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

火星大接近

こんにちは。

 

このところ星空が華やかだ。

夕方には西の空に金星が金色に輝いていて、全天で一番明るい。また、一番星でもある。

紺色の空に輝く金星を見ているととてもすがすがしい気分になる。

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夜の9時ごろになると木星が南の空45度くらいの高さにやってくる。

木星は金星に次いで明るいので星を知らない人でも見つけやすい。

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夜中の2時ごろになると木星と同じくらいの高さに南の空にやってくるのが火星だ。赤っぽいのですぐに分かるはずだ。

最近、火星がだんだん大きくなっているような気がする。実際には大きく見えるはずはないので明るくなっているということだ。

調べてみると火星は現在地球に近づいていて、7月31日に最接近する。最接近の頃は明るさがマイナス2.8等級になり、木星よりも明るくなる。2年2か月ぶりの最接近だ。

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金星、木星、火星とくれば、土星はどうよ、ということになる。

この時期4つの馴染みの惑星が一晩で観られる。木星と火星の間でちょっと地味だが明るく輝いている。今なら輪が開いていて見やすいそうだ。

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これから夏にかけて星空が楽しい。望遠鏡を出してくるか。

 

資料はアストロアーツから拝借しました。

 

アクアの改造2 LED化

こんにちは。

 

LEDの在庫を使い果たし、LED配線にひとまず区切りをつける。

きのうまでのアクア。豆電球が1~2個切れてちょっと暗くなってしまった泉。きのうまでのお客様にはちょっぴり申し訳ないことをした。

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ところが蓋を開けてみると電球は切れていなかった。ソケットのねじ込みが緩んでいただけだった。豆電球ではよくあることで、発熱と冷却を繰り返すことでネジが緩んできて接触不良になるのだ。

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奥が取り外した豆電球と配線。手前がLEDだ。

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全てLEDに交換する。その結果は、ビフォー

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に対し、アフターがこれ。電球色で照らされた泉の壁がLEDで青っぽくなり水のイメージがより強調された。

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室内照明を消すとこんな感じだ。

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皆さんにはこの景色をご覧いただくことになる。

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深ーい泉に落ちないようにご注意あそばせ。

紫陽花の頃

こんにちは。

 

ミュージアムの通路が花で華やいでいる。カミさんが花が好きで季節ごとの花を植えるので一年じゅう花が絶えることは無い。

間もなく梅雨だ。梅雨と言えば紫陽花だろう。

うちでもあちこちに紫陽花が植えられていて雨に濡れた花は鮮やかだ。

最近では紫陽花も品種改良が進んでいていろんな色、花の形がある。下の写真のガクアジサイは花に見える部分は実は萼(がく)で中のづつぶが花なのである。

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パーゴラの前にはプランターがいくつも並べられていて小さな花が競い合って咲いている。

赤いのはダリヤみたいだ。白いのはなんだろう。

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こちらは色目の違うダリヤかな。中央のピンクの細かな花は何だろう。カスミソウみたいだけどカスミソウは白だけじゃなかったっけ。

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透き通るような花びら。黄色も清楚だ。

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ピンクのガクアジサイ。紫陽花の色は土のPHで決まるらしい。ここの土はアルカリ性なのだろう。

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時々女性のお客様が花をのぞき込んでは目を細めている。

可愛い花たちを見るのは楽しいものだ。

1971 マスタングマッハ1 クォーターポスト内錆穴修理2

こんにちは。

 

まずは最初のパッチを溶接する。グレーの部分はスポットジンクを塗装したもの。

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室内側から溶接するパッチは最初はアウターホイールハウスだ。点溶接を繰り返して全体を溶接する。

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反対側の外側から見たところ。溶接不足があった場合は肉盛りをしないTIG溶接で行う。

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サンダーで仕上げる。このあと溶接部を含む全体をスポットジンクで塗装した。

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続いて上のパッチ、インナーホイールハウスのパッチを作る。

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点溶接。下のパッチのジンク塗装を溶接熱で侵さないよう銅板を挟んで溶接した。

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ホイールハウスの内側から溶接部の反対面が見えるので溶け込み不足を見つけてTIGで補修する。

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溶接肉盛りをサンダーで仕上げる。

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このままではパッチ同士がくっついていないのでスポット溶接を行う。溶接はインナーホイールハウス、アウターホイールハウス、隔壁の3枚同時に行う。

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黒い長四角はスポット溶接のチップがホイルハウスに接触してホイルハウスを融かさないための絶縁ゴムである。

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内外二列で溶接した。

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反対面。

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サンダーで仕上げる。

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錆穴修理完了。あとは継ぎ目という継ぎ目には全てシーラーを塗る。

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錆は溶接面から発生するのだ。

シティー瓦の塗装

こんにちは。

 

きょうセキスイシティー瓦の南斜面が塗装を終えた。実に半年がかりである。

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シティー瓦の評判は他のサイトでも見かけるが、内部からスカスカのボロボロになっていく非常に粗悪な瓦だ。

補修する手立てはなく、交換しか解決策は無いという。さりとてセキスイカスタマから提示された800万円超えの交換費用など、おいそれと払える額ではない。

そこで僕は根本的な解決にはならないと知りながらシティー瓦の塗装をすることにしたのだ。交換までの時間稼ぎである。

 

やり方はこうだ。

① まず高圧洗浄でシティー瓦を洗う。初めはデッキブラシでこすっていたが、とてもじゃないが、らちが明かないので高圧洗浄に切り替えた。これとてノズルが近いと瓦が崩れるのでちょっと遠くから当てる。

 

② 洗浄から丸一日以上乾燥させてシーラー(下塗り剤)を塗る。僕が選んだのはニッペファイン浸透シーラー。ボロボロのシティー瓦に浸透して補強にならないかと考えたからだ。(実際は大した補強にはならない)

シーラーは1日以上空けて2度塗りする。

 

③ ハケ塗りシーラーを塗る。

シティー瓦には無数のひびや割れができていて、そのままだとやがて瓦が分割してしまう。そこで僕は大きなヒビや割れにはグラスファイバーのシートで補強しながらハケ塗りシーラーパテで表面を塗り固めた。

 

④ 上塗り塗装。

僕が上塗りに選んだ塗料はフッ素系のニッペファイン4Fベストというカラーベスト用仕上げ剤で15㌔セット一斗缶入りが4万円超えの最高級塗料だ。

塗料代よりも手間の方が大事だと考えたのでなるべく長く持つ塗料にしたかったのだ。

これも一日以上空けて二度塗りする。

 

これだけ手間を掛けるのだから出来るだけ長持ちして欲しい。

その間に瓦交換費用を捻出するのだ。

 

僕が選んだ色はディープグレー。

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上品な艶があり、落ち着いた綺麗な屋根になった。

 

次は北側斜面に移る。

1971 マスタングマッハ1 クォーターポスト内錆穴修理1

こんにちは。

 

クォーターパネルの修正が終わっても、取付け前にしなければならないことがまだまだある。

クォーターポスト内(クォーターガラスの収まる部屋)に錆による穴があって、以前から直さねばならないと思っていた。クォーターパネル取付け前に補修する。

ここはインナーホイールハウス、アウターホイールハウス、そして隔壁の3枚が重なった部分。 写真左側がインナーホイールハウスだ。

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いちばん外側のインナーホイールハウスの穴部分を大きめに切り取る。

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ワイヤーサンダーで錆取りをする。

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その下にあるアウターホイールハウスをちょっと小さめに切る。

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ワイヤーサンダーで錆取り。

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外側から見るとこんな感じ。

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パッチを作って溶接部分をマスキングする。スポットジンクをスプレーするためだ。

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相手側にもマスキングする。

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こちらにもスポットジンクを塗るのだ。

スリム管のLED化

こんにちは。

 

 

実を言うとてっぽう展示館の蛍光灯が1本ちょっと前から切れたままだ。

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てっぽう展示館のショーケースの照明にはスリム管を使用しているが、長さの違う管が8種類ほどもあって在庫をそろえるだけでも大変だ。

それに寿命が短く、1年もたないので毎月なにがしかのスリム管を交換している。さらにスリム管は注文しても納品に2週間ほどもかかる。

 

以前からLED化できないかと考えていたので在庫はもうあとわずかだ。

今回交換するのは「超高演色白色テープLED」。通常販売されている白色テープLEDに比べると2倍ほどの価格だが展示物の色を忠実に再現する、美術館向けのLEDらしい。

左が今回交換した超高演色LED。右がスリム管のN色、つまり昼白色だ。

LEDはN色よりも少し温かみのある白色、恐らく蛍光灯のW色、つまり白色と同じくらいだろう。

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照明された展示台を見てみると白色だ(左)。右のスリム管は少し青っぽい。

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前回交換した通常の白色テープLED(左)。右のスリム管に比べかなり青っぽい「昼光色」だ。

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だから展示物も青っぽく見える。

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今後はこの「超高演色」でいく。