館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

ステンドミニランプ

こんにちは。

 

きょう、土曜夜のステンド教室で生徒さんが作品を完成させた。

完成させたのはSUさん。生徒歴15年以上のベテランさんだ。

おっとりした性格だが几帳面で、それが作品にも出ている。

 

器具を含めた全体の高さは25センチほどでランプとしては小さい方。デザインもシンプルでピース数も多くない。それでも作りが丁寧なのでガラスをつなぐハンダの太さがほぼ一定で見た目もスッキリしている。

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最近はうちの教室では小さめのランプが流行っている。比較的短時間で完成するため手軽に出来て、製作途中で飽きないからだ。

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うちの教室はどの曜日も和気あいあいとしているが、特に土曜夜の教室は楽しげだ。だから欠席する人も以前ほどいない。

 

教室は楽しくなくちゃ、ね。

松の剪定 初心者にもできる芽摘み プラスα

こんにちは。

 

剪定が終わって綺麗になった一本松。プロがやるとさすがに美しい。枝が見えるようになって樹形がはっきりした。

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よくよく見ると庭師さんのきのうの説明だけでないテクニックが見える。それは新芽の切り方だ。

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松は日本画にあるように葉の房(かたまり)をいくつも作っていくが、その房の中に葉の無い空間があると綺麗な房にならない。あるいは片側だけしか葉が無い場合は反対方向に小枝を伸ばしてやる。

下の写真は右に伸びすぎた新芽を長めに切っている。すると切ったところから秋には新芽が出る。そうして扇型に揃った美しい房ができるわけだ。

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こちらの写真も空間が明いている左の芽を長めに切っている。

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庭師さんはどういう樹形にするか頭に入っていて、それを予想しながら芽摘みをしているのだ。

初心者にすぐに出来るわけではないだろうが、何年か続けていれば分かってくるのだろう。

松の剪定 初心者にもできる芽摘み

こんにちは。

 

きょうから庭師さんが庭木の剪定にやってきた。梅雨のこの時期の風物詩だ。

 

先日友人のUMさんが松の剪定の仕方を知りたいと言っていた。UMさんもまた、自分で松の剪定をしているそうだが見よう見まねなのでちゃんとした剪定の仕方を知りたいのだそうだ。

そこで今日の作業を終えた庭師さんに聞いてみた。 

松の剪定の仕方にはいろいろあるようで、仕立て方や松の個性に合わせてやり方を変えたりすることもあるらしいが、ここでは初心者でも出来る一般的な芽摘みの仕方を教えてくれた。

 

この時期になると松の芽は長く伸びてきている。今年は春以降暖かく、雨が多いのでよく芽が伸びているそうだ。

 

一つの枝先には長く伸びた新芽の周りに4~5本の芽が出ている。

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いちばん長い芽を根元で切り取ると、

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その周りに4つの茎の短い芽が見える。その中で一番小さい芽を残して他を切り取る。

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初めに真ん中の上に伸びた芽を切ったところ。

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次に下を切る。

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今度は左だ。

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茎の無い一番小さな芽(赤矢印)とそのすぐ奥にある少し大きめの芽を残した。

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秋になれば初めに切り取った長い芽の根元周りに秋芽が出てきて丁度良くなるという。

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より丁寧にしたければ、色の悪い古い葉をむしり取るとさらに綺麗に仕上がる。

あとは隣の芽となるべく等間隔になるように芽を残すのがセンスなのだとか。

 

最後にこんな感じに芽が出ず、枝枯れするのは病気なのだそうだ。そしてこの時期に葉先が赤くなるのも病気なのだそうで、これを防ぐには冬場の石灰硫黄合剤散布が一番効果的なのだそうだ。

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今年は合剤を散布できなかったからなぁ。

並モリ取材

こんにちは。

 

きょうは雨の中、ケーブルテレビの取材があった。

名古屋地区のケーブルテレビなので西尾では視聴できない。が、人気芸人の“アンダーポイント“さんがレポーターとしてやってきた。

 

お二人とも愛知県出身、名古屋吉本興業の所属で、主に東海地方でラジオやテレビにたびたび出演しているらしい。

失礼ながら僕はこの取材の日までアンダーポイントさんを知らなかったがカミさんによればけっこう有名だそうだ。ということでユーチューブ動画でお二人の漫才を拝見したが、軽快なテンポでとても面白い。

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とても親しみやすいお人柄で、僕はファンになった。 マスクもなかなかのイケメンなので今にもっと大物になるに違いない。うちに来たタレントさんはみんなその後にブレイクしているからね。

 

今回はメディアとしては珍しくガンコーナーも取材。

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開館当時は女性には不人気なてっぽう展示館だったが最近は違う。若い女性がスワット人形で大いに盛り上がっている。時代が良い方向に流れていると感じるのだ。

こんな時にエアガンで事件など起こしてほしくないものだ。

 

放送は地デジ12ch,7月6日夜7時から。

モリ三兄弟

こんにちは。

 

愛知万博の開催された2005年当時、万博ブームにあやかろうと、万博のマスコットキャラクターであるモリゾーとキッコロに似せた木の飾りつけをしたことがあった。

その後台風などの悪天候で目玉が飛ばされたりして飾りつけをやめてしまった。

今回、名古屋地区のケーブルテレビの取材を受けるにあたってモリコロみたいな飾りつけはまだあるかと聞かれたのだ。

 

今はもうやっていないとお答えしたのだが、これを機会に急きょ飾りつけをすることにしたのだ。

飾り付けるのは3本のカイズカイブキと右端のコノテガシワだ。

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目玉は発泡塩ビとカッティングシートで作ったが、これを木に取り付けるとなると、なかなかやっかいだ。

いろいろ考えた挙句、太いなまし針金と木の角材で取り付けることにした。

角材の隅っこに木ネジを締め込むときは、バイスで角材を締め付けてやらないと角材が割れてしまうことがある。

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屋外で風雨にさらされることから角材の切り口にエポキシのクイックメンダーを塗る。木は切り口から腐っていくのだ。

塗装だと乾燥するまで数時間触れないが、クイックメンダーなら10分ほどで触れる。

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キッコロの目玉はアクリルの半球に黒の塗装をして作った。

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取付けが完了したのは午後9時過ぎだった。

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取材よりもお客様が喜んで記念撮影してくれるのが楽しみだ。

北側屋根洗浄

こんにちは。

 

イズステージの特徴的な間取りとしてアティック(屋根裏部屋)がある。

たいてい妻側の壁に三角の窓を設け、屋根には開閉可能な天窓を付ける。

隠れ家的な雰囲気があって僕もこれに憧れた。

ところが開閉可能な天窓は時間が経つとパッキン類が劣化し、雨漏りするようになる。屋根洗浄はコーキングが終わってからだ。

外見からはどこから漏れるのか分からないので、考えられる場所は全てシールする。

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 いざ洗浄開始。北側は南側に比べると瓦のコケが多い。それだけ日照が弱いのだろう。

コケは塗装の密着を妨げるので出来るだけ取り除く。

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片手で命綱を引っ張りながら持つと姿勢が安定した。

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一日以上乾燥させてシーラー(下塗り)を塗布する。

 

今日明日は休館日です。m(_ _)m

屋根のコーキング

こんにちは。

 

情けない話だが、我が家は雨漏りがする。ずいぶん前からで、静かな雨なら問題は無いのだが、大雨の日や吹き降りなど、階段ホールの天井からぽたぽたと雨漏りする。そのため天井クロスはシミだらけだ。

セキスイカスタマに診て貰ったら、小さなコーキングのひび割れや瓦の割れを指摘されて、瓦全部とバルコニーの防水シートを交換するように勧められた。その額1200万円。

 

先日、と言っても2か月ほど前になるが火災保険の調査士に診て貰う機会があった。

診断士が見つけたのは手抜き工事だった。

 

イズステージにはスカイバルコニーという3階のバルコニーがあって、切妻屋根を切り取ってバルコニーにしたような景観が非日常のリゾート気分が味わえて僕のお気に入りだった。

その破風と瓦の突合せ部分が、通常ならコーキングされていなければならないのに何もしてないのだ。

調査士は「多分雨漏りの原因はここですね。」と言った。

セキスイカスタマなど、屋根にも上がらずに瓦の交換を勧めてきたが、さすが診断士だ。ここに住んでいる施主だって25年間一度も見たことは無い。

 

見える場所でないだけに、やりにくかったのかコーキングしないで手抜き工事をしたのだ。

すき間は5センチくらいあって瓦の突合せ部分は5センチ奥。これではシリコンガンも届かずやりにくいと判断してやめちゃったわけだ。

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カミさんに梅雨入り前にやってと頼まれ、美術館が終わるのを待って屋根に上がった。

すき間が大きすぎてこのままではシリコンコーキングができない。2センチ厚のスポンジテープを2本接着、それでも足りないので隙間にバックアップ材を押し込んでようやくシリコン完了。

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そうして反対側の破風もご覧の通りコーキングが一部未施工だ。

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ここにもバックアップを入れてコーキングした。こんなとこ、普通見ないからね。

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最近レ〇パレスが建物の手抜き工事で騒がれているが、手抜き工事は多分どの建築でもあるんじゃないだろうか。

設計と現場のモチベーションは違うんだよ。