館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

オイル万華鏡修理

こんにちは。

 

3階には手で触れて見られる万華鏡が何点かある。

世の中の万華鏡展示館にはいろんな万華鏡を展示するだけで実際には覗いて見られないものが多い。

なぜなら汚されたり壊されたりする恐れがあるからだ。

そうはいってもやはり万華鏡は手に取って実際に覗くことによってその美しさを堪能できる。

だから当館は実際に手で触れられるようにしている。

だけどそうすると必ずと言っていいほど壊される。

 

今日も閉館後気づいたら万華鏡が一つ壊れていた。

 

ステンドグラスの本体が全周にわたってバリバリに割れている。

 

のぞき窓の接眼レンズも割れている。

 

ステンドグラスの本体を分解して中身の鏡筒を取り出す。が、これも割れていて使い物にならない。

 

ここまでくると修理ではなく作り直ししかない。

展示室の床はカーペットタイルなので落としたくらいではこんな割れ方はしない。

振り回してぶつけたか、故意に壊したのではないかと思えるほどの壊れかただ。

 

展示万華鏡が少なくなってしまうので急きょ作り直す。

本体のガラスは今までと違う色を採用。中身の鏡も新しく作り直した。

製作過程は急いで作ったので撮っていない。

 

眺めはとてもクリアで美しい。

 

製作を終えたのが夜中の3時過ぎ。

 

世間の万華鏡館が触らせない気持ちもよくわかる。

うちも頻繁に壊されるようなら手に取って見る展示をやめることも考えなくてはならない。