館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

キルンワーク

こんにちは。

 

スタッフがキルンワークの勉強中だ。

キルンワークとは、フュージング技法で窯を使ってガラスを焼成する技術。

 

彼女の作るアクセサリーはセンスが良く、ショップでもよく売れる。

彼女は今、より高みを目指して焼成技術を勉強中だ。

 

フュージングは同じ温度、時間で焼いてもガラスの色、種類、季節などの要因でその仕上がりが変わってくる。

僕らも経験としては分かっていてもいざ数値となると正確には分からない。

 

今、アクセサリー金具の大きさに合わせるよう、焼成法を研究中だ。

丸は比較的容易に作れるが、楕円となると焼成前の縦横比、ガラスの厚さ、焼成温度、焼成時間など様々な要因が関係する。

 

テスト焼成後のキルンが冷えているようなので、彼女より一足先に拝見することに。

キルンの矢印はガラスの配置の印だ。

ガラスは焼成すると元の色と全く変わってしまうものもあるので、こうしておかないと元のガラスがどれだったか分からなくなるのだ。

 

なるほど、融け方が一様ではない。

 

スタッフも昼間は接客が多くて作業できないため閉館後に残業しながら夢中でやっている。

こういう時は彼女のやる気に任せる。

好きなだけやっていきなさい。