こんにちは。
きょうは待ちに待った直圧式サンドブラスト機が届いた。注文してから実に12日もかかった。
うちの美術館にはサンドブラスト機が2台ある。一つはうちが今のガラス工芸を始めるときに買った吸い上げ式サンドブラスター、今は無くなってしまった大阪のエアーセルという会社からガラス工芸のシステムごと購入したものだ。
もう一台はガラス工芸を始めてかなり経ってから中古で購入した直圧式サンドブラスターだ。こちらは芙蓉商事製だ。
通常の作品作りや体験教室のサンド加工は一つ目の吸い上げ式を使っている。半自動で使いやすく、直圧式に比べると威力は劣るものの研磨剤の出方が安定していて時間の制限なく使える。
一方、芙蓉商事製の直圧式は威力こそ強いものの、研磨剤の出方が安定せず、詰まることも度々。バルブが全部手動式で両手で作業ができないなどとても使いづらい。そしてタンクの研磨剤が無くなれば作業は中断だ。
だから普段は使わない。たまに部品の錆落としなどに使う程度だ。
今回購入したのは直圧式。中華製のようだが国内で改良を施したものだ。価格は約4万円。構造がシンプルで作業用キャビネット(鉄製の箱)が付属しないため安価だ。
実はこれ、マスタングのボデー錆落とし用に購入した。
おそらくプロパンガスなどの圧力容器を改造して作るのだろう。改良前の中華製はネットで1~2万円ほどで売っている。
バルブやレギュレターを国産に替え、バルブの配置も使いやすいように配管し直している。
芙蓉製には無い研磨剤調整用のバルブが付いている。
そして驚くのは手元ノズルにあるバルブ。ステンレス製だがサンドブラストの常識からこんなところにバルブを付けるなんて信じられないが、これで研磨剤にバルブが耐えられるのだろうか? もし、これがある程度持つのであればずいぶん作業性は向上する。
なによりもありがたいのはマニュアルがしっかりしている。メーカーがちゃんと研究しているからだ。中華製のは英語マニュアルで不具合の対処の仕方も載っていない。
こういうものはマニュアルやサポートこそ大事なのだ。安さにつられてサポートのない中華製を買うと結局使えず泣き寝入りすることもある。
もし、このブラスターが調子よければ、キャビネットを作ってガラス体験用にも使うつもりだ。なぜなら団体で体験があるとブラスト機1台では加工に時間がかかりすぎるからね。
多分、明日にはテスト使用できると思う。今から楽しみだ。