館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

ジオラマの設計変更

こんにちは。

 

先日作った街灯をジオラマの街に取り付けるために、設計変更をする必要がでてきた。

ジオラマを設計した当初は家の庭園灯やポーチの灯りはあったが街灯という概念が無かったのだ。

今では大通りはもちろんのこと、僕が住んでいる郊外の片田舎でさえ防犯目的の街灯がいたるところに設置され、夜中道路を照らしている。

お陰で星などほとんど見えなくなってしまった。

 

当初はジオラマベース(机状の木製台)に低発泡の硬めの発泡スチロールを敷いてそこに建物や樹木を配置しようと考えていた。

発泡スチロールなら簡単に切り抜き穴が明けられるし、樹木模型は挿すだけで立つ。

ところが街灯を立てるとなると柔らかすぎてすぐに傾いたり抜けたりする恐れがある。従って街灯を立てる部分だけ木に置き換えるのだ。

 

僕が作った特製のスチロールカッター。ふところが深いので幅の広いものが切れる。

僕はこのために大小3つのスチロールカッターを作った。

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スチロールカッターはニクロム線にテンション(張力)をかけ、電気を流すだけの単純なものだ。熱でスチロールを溶かして切るわけだ。電源にはACアダプターを使う。

10センチのニクロム線で3ボルトくらいが適当だろう。だから20センチなら6ボルトとなる。ニクロム線が赤くなるようでは電圧高すぎ。

木やステンレス定規などをガイドにすると真っすぐ切れる。

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切り抜いたところへ角材を接着する。

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この角材に穴を明けて取り付ければ街灯は傾く心配はない。

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結構手間がかかるが仕方ない。

 

アートとはそういうものだ。

その向こうにお客様の笑顔が見えるから。