館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

亀山からのカップル

こんにちは。

きょうは日曜日、しかもしとしと雨ということで沢山の来館者、体験客で賑わった。

うちは晴れの日よりも雨降りの方がお客様が多い。 だんだんと暖かくなり、特に陽気のいい日などは人は屋外に出かけてしまい、来客は鈍ることが多いんだ。

きょうは若いカップルとファミリーが多かった。ファミリーが多かったのは春休み最後の週ということか?

体験も予約無しで申し込まれたお客様にはお断りをしなければならないほどの混雑で、体験できなかったお客様には本当に心苦しく思った。

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そんな中、印象に残ったカップルがいた。

ステンドグラスの写真立てとウォールランプ作りを体験して下さったお客様で、年の頃は二人とも20代後半だろうか、女性は身長155センチほどの小柄で派手な顔立ちの美人、黒を基調としたおしゃれな出で立ちで、現代っ子といった感じだった。彼氏は身長188センチの長身でなかなかのイケメン、いや、ハンサムと言った方が正しい。スリーピースのスーツを着て、大変礼儀正しい人だった。

 

恋人同士のような会話が初々しい。 僕もこういうお客様の接客は、自分の若かりし頃を思い出すので結構楽しい。

会話が関西弁なので「関西の方ですか?」と聞くと、三重県亀山市だという。 特に女性の関西弁は柔らかな感じがするので僕は好きだ。

彼女の方が時々おなかをさする。そんなに大きなおなかではない。

二人とも左の薬指に指輪はしていない。

「もしかして、ご夫婦ですか?」

こういうことを聞くのは、けっこう勇気がいるんだけど聞いた。

「そうです。」

なぜか分からないけど、嬉しくなった。

「新婚さん?」

「3年目です。」

「もしかしておめでた?」

「今年の8月です。」

あまりに仲が良さそうなので、てっきり恋人か新婚さんだと思ってしまった。

それにしても35センチはあろうかという身長差、キスするのも大変だろうなと余計な心配をしてしまった。

でも、僕の印象に残った一番の理由は次のやりとりなのだ。

 

僕:「ご主人はスーツにネクタイ、奥様はドレスのような服装ですけど、パーティーか何かあったんですか?」

ご主人:「いえ、ここに来るために着てきたんですよ。」

 

僕は嬉しい気持ちと同時に、大変恐縮してしまった。

これを読んで下さっている読者の皆様、うちは堅苦しい美術館ではございませんので、どうぞカジュアルな服装でいらして下さいませ。 さすがにパジャマやジャージで来られるお客様はいらっしゃいませんが、どうぞお気軽にお出かけ下さい。

 

それにしても素敵なご夫婦でした。