館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

逝った先輩たち (3) T営業所所長3

こんにちは。

岩倉で一人住まいだった僕は、やまちゃんにはよく一緒に遊んでもらった。

仕事で遅くなると岩倉駅近くの和食屋で一緒にウナ丼やふぐ刺しを食べるなど、よく夕食を付き合ってくれ、ときにはおごってくれたりもした。

休日の前などはやまちゃんの家で夜中まで飲み、そのまま泊まったこともある。新婚だったやまちゃんの家に。

 

若さゆえのおかしな思い出がある。

 

大隈出向社員の慰安旅行で多分下呂温泉あたりのひなびた温泉旅館に宿泊したときのことだ。いや、正確には泊まっていないが。

僕の記憶では総勢10人くらいの参加だったような気がするが定かではない。

宴会が終わってほろ酔い気分のみんなを畳の部屋に集めて、宿の主人が映画を見せてくれるという。壁に小さなスクリーンが張られ、部屋の明かりが消された。

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どんな映画を見せてくれるのだろうと、期待していたら・・、

なんと始まったのはAVだったのだ。男ばっかりのしけた客だったので主人が気を利かせたのだろう。

当時は8ミリフィルムの映画で無声映画、音はないのである。画質だって決して良くはなかったが、僕にとっては初めて観るAV。

先輩たちも初めは映画を茶化しながら余裕のあるところを見せていたが、いつしか真剣、みんな無言で見入っていた。

僕も心の中では興奮しっぱなしだった。

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およそ1時間くらい上映しただろうか? 僕らは泊まるつもりで来ていたが、やまちゃんが突然、

「神谷君、俺、帰るわ。神谷君はどうする?」

どうするったって、車は乗り合わせで来ているので、帰りの足がなくなる。

やまちゃんが考えていることは容易に想像できた。目が血走っている。

「やまちゃんが帰るなら僕も帰るわ。」

 

夜中の道を1時間くらい飛ばしただろうか? やまちゃんは僕をアパートに下ろし、すでに寝ているだろう奥さんがいる我が家へ一目散に帰っていった。

やまちゃんがそのあとどうしたかは、ご想像にお任せする。

 

僕は一人暮らしだったので、多分いい夢を見ながら独りで寝たことだろう。

 

あ~ぁ。若いって面白いなぁ~!