館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 右プラットホーム5

こんにちは。

今回は右シートプラットホームの手前左側の修復を行う。一番腐食の酷い部分だ。

f:id:mikawakougei:20160416233349j:plain

まだ続くのか?ってか?まだまだ続く。道半ばだ。レストアを志す人には参考になるかもしれないが、そうでない向きには全く退屈であるので、どうかスルーしていただきたい。

 

上の写真で本体の向かって左端は助手席側のロッカーパネルに溶接されるフランジ部分だ。

まず、こんな治具を作る。厚鉄板に斜めに切った薄鉄板を溶接してある。

f:id:mikawakougei:20160425004506j:plain

 

これを向かい合わせに合わせるとこんな感じ。

f:id:mikawakougei:20160425004556j:plain

 

斜めのカットはプレスする部分の角度に合わせてある。

f:id:mikawakougei:20160425004749j:plain

 

治具はプレスしたとき、飛び出す側と引っ込む側を間違えないように作らなければならない。これを間違えて作り直したことがある。

f:id:mikawakougei:20160425004848j:plain

 

プレスすべきパッチを治具で挟み、万力で思いっきり締め込む。

f:id:mikawakougei:20160425005133j:plain

 

そして出来たプレス形状。

f:id:mikawakougei:20160425005246j:plain

 

断面を見るとこんな感じで絞られている。これでいいのだ。

f:id:mikawakougei:20160425005346j:plain

 

本体の腐食部分を切り取る。

f:id:mikawakougei:20160425005539j:plain

 

切り取った形状に合わせてパッチの形を整える。これでよし。

f:id:mikawakougei:20160425005629j:plain

 

要所を残してあとは削り、1ミリほどのギャップを作る。そしてクランプ。

f:id:mikawakougei:20160425005739j:plain

 

まずは点溶接から。

f:id:mikawakougei:20160425005918j:plain

 

裏側からもしっかり溶接。

f:id:mikawakougei:20160425010147j:plain

 

サンダーで肉盛りを削って仕上げる。肉盛りが分からないほど完全に削ると鉄板の厚みが減るのでほどほどにする。 ここは外部から見えるところではないので。

f:id:mikawakougei:20160425010238j:plain

 

きょうはここまで。