館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

ランプのあかり

こんにちは。

 

きのうの話で恐縮だが、火曜ステンド教室のHIさんがランプスタンドを完成させた。

デザインはシンプルだがなかなかの大物である。前回のフクロウのパネルはピースが細かくて思うようにガラスが切れず、ずいぶん苦労していたが今回は早かった。

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下から見上げるとフィラメントの灯が見える。この眺めがなんとなく昭和なのだ。

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話は変わるが僕の幼少の頃はまだ蛍光灯が無く、灯りといえばスリガラスやアルミ板で出来た丸い傘の下に黒いベークライト製のソケットに付いた裸電球だった。

食卓は今とは比べ物にならないほど暗かったが、そこには威厳のある祖父と口やかましい祖母、酒好きの父に優しい母、そしていつも一緒に遊ぶ姉がいて、それなりに暖かな団らんがあった。

電球の明かりを見て豊かさを感じることは無いが、今と違ってもっとゆっくり流れる時間に貧しいながらも人情味のある団らんがあった。だから電球を見て暖かさを感じるのかもしれない。

 

当時、僕は将来みんな豊かになって、きっと争いの無い幸せな世の中になると思っていた。

あの頃に比べれば今は世の中はとても豊かだ。貧しいと言われる人だって当時とは比べ物にならないくらい豊かだと思う。

 

なのに世の中ちょっと変だ。むしゃくしゃすると言って人を殺める。殺人事件のなんと多いことか。