館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

ゾンビスイッチ

こんにちは。

 

昨日、閉館時にスーパーステンドグラス「光彩」が動きっぱなしの状態であることに気づきました。

この作品はスタートボタンを押すと約1分間、ステンドグラスが表情を変えながら高原の湖畔の様子を演出して終わるのですが、止まらないのです。

繰り返し上演して止まらないのです。

 

故障です。

 

この作品は僕が3年間かけて作ったステンドグラスの大作で、機械仕掛け電気仕掛けで動くのです。

 

きょうは休館日でしたので今日中に修理しなければなりません。

自分で設計、製作した作品ですからどこが原因か見当は付きます。

 

この作品はシーケンサーマイコンボードなと半導体は使っていません。

カムドラムとリミットスイッチで動きます。

 

根っこ部分を取り外すとカムドラムタワーが現れます。

 

考えられるのがこのスタートSW15です。

カムがスイッチのローラーを押し上げてもモーターは止まりません。本来スイッチが切れて止まるはずなのですが。

 

ところがテスターでスイッチを調べてみると異常はありません。レバーを押すと通電が切れるし戻すと通電します。

僕は頭を抱えてしまいました。何が悪いのかわかりません。

しばらく悩んだ挙句、緑色の電線をはんだを溶かして取り外してみました。

この電線がオフの電線なのです。

しかして・・、モーターは止まりました。でもスイッチにテスターで検査する限りでは異常ありません。

 

他に打つ手はありませんのでとりあえず在庫のスイッチに交換してみます。

 

止まったのです。モーター。

 

あのスイッチ生きているふりして死んでいたのです。何か特別なことがスイッチの中で起きていたのかもしれません。

 

何はともあれ修理完了です。

お休みが修理でつぶれました。