館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

梅雨の季節の風物詩 庭木の剪定 (4)

こんにちは。

芝山の北のすそ野にある槇の木は昔から家の庭にあった木で、主木として植えられていた形の良い槇だ。

もともとの庭は僕のお爺さんが造った庭で、お金のかかる松は植えられていなかった。その代わりソテツやタイサンボク、サルスベリ、モチノキなどが植えられていた。その中で今も残っているのは槇の木とモチノキだ。

 

槇の木は手のかからない木で、2~3年ほったらかしても葉がだらしなく伸びるだけで樹形がそんなに崩れるわけではない。刈り込みばさみで葉先を揃えてやれば元の形を取り戻せる。

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葉でもっさりした枝を刈り込んでいく。

上と下の枝の違いがお分かり頂けるだろうか?

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出来上がったのがこちら。

何だか小さくなってしまったみたいだけどこれでいいのだ。 枝の形にメリハリがついてくっきりしたでしょ?

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ところが松は1年たりとも剪定を怠れない。 新芽が伸びて新しい枝になってしまうので樹形が大きく変わってしまうのだ。

ミュージアムショップの前に形の良い松がある。「一本松」と名付けられたこの松がいわばこの庭の主木だ。

剪定前はご覧の通り新芽が上に伸びてぼさぼさ状態だ。

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これが庭師さんの手にかかるとこうなる。

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松は槇と違って刈り込みができないので新芽を一つ一つハサミで間引かなければならない。その間引き方こそ庭師のセンスなのだ。

枝振りが小さな房に分けられ、木が大きく見える。

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これから松の新芽の葉が伸びていき、8月頃がちょうどいい長さになって見頃となる。

 

つづく