館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

梅雨の季節の風物詩 庭木の剪定 最終

こんにちは。

庭師さんの仕事が終わって、美術館庭園は元の静けさを取り戻した。

しかし訪れるお客様はどこか嬉しそうに見える。 とくに年配のお客様は庭のあちこちに目を遣りながら歩いてくる。

 

サツキやツゲが生い茂って隠れていた庭石が、木が刈り込みされたことで姿を現し、メリハリのついた池庭になった。植え込みも玉仕立てに形がはっきりしたことで涼しげに見えるものだ。

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美術館庭園のサツキの植え込み、実は全部自家製だ。

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ガラス工芸を始める以前、庭師になりたいと思った時期があって、そのころ自宅裏にあった畑で自宅にあったサツキを挿し穂で増やしたものだ。

特にこの一本松のサツキは大半が花の咲かない早乙女という品種で、花は咲かないものの葉が細かく、とても上品な植え込みになるのだ。

これらのサツキ、当初は販売目的で作っていたのだが美術館庭園を造るに当たって使ってしまったというわけだ。

 

こちらは普段お客様には見せない内庭だ。ここには以前の庭にあったモチノキや灯籠がある。ここは母の部屋の隣にあって生前、母のために作ったプライベートな庭なんだ。今は洗濯物干場になっている。

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こちらはミュージアムショップ外にあるネムノキだ。もともと意図して買った木ではなく、神谷花苗園さんからボウガシを買ったときに、根っこに付録で付いていたらしく、知らぬ間に芽吹いてここまで大きくなったのだ。

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夜になるとその名のごとく葉を閉じて眠るように見える。

落葉樹で冬には葉を落とすのだが、梅雨のこの時期にもかかわらず、けっこう葉が落ちる。

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毎朝掃き掃除をするカミさんはいつもぼやいている。 だが、客受けはよい。

優しげな枝葉にくわえ、夏の時期は適度な日陰を作ってくれるので、お客さんはこの木の下で待ち合わせしたりする。

庭師さんも、この木はいいねぇ、と言ってくれる。

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この時期は優しげな花が咲く。繊細な感じの花だ。

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スズメがよくこの木の下に来ては、なにやらついばんでいる。

 

最後にご紹介するのは体験教室前にあるパーゴラのヤマボウシだ。 僕が、優しげな葉で夏には日陰を作り、冬には葉を落として日だまりを作ってくれるような木が欲しいと言ったら、庭師さんがこの木を選んでくれた。 ぴったりだ。

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パーゴラで休憩するお客さんに優しく寄り添うように立っていてくれて僕の好きな木だ。 毎年梅雨前から白い可憐な花を付けるのだが、去年見事なほど沢山咲かせたので今年はお休みのようだ。1~2輪しか咲かなかった。

 

うちがお世話になっている庭師さんだが、親切で庭や木のことをよく知っている。当然と言えば当然だが、細かな要望にも丁寧に応えてくれ、大変助かっている。しかもお値打ちだ。お庭を造りたい方は是非相談してみてはどうだろう。

神谷花苗園 電話 0563-56-2439

いい人なので宣伝しちゃいます。(笑)

 

おしまい