館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

鹿のステンドグラス製作 ガラスカット (4)

こんにちは。

今回はガラスカットの曲線切りを紹介していこう。

ステンドグラス製作で使うカット技法は実はほとんどがこの曲線技法なのだ。 曲線技法はカッターの持ち方からして違う。

このようにげんこつ持ちだ。しかも進行方向は引くのではなく押すのだ。

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なぜげんこつ持ちか?ガラスに押し当てる力が入りやすいのだ。 鉛筆持ちではカッターを持つ手が滑りやすい。

非力な女性は両手でカッターを持ってもいいんだよ。

そしてなぜ引くのではなく押すのか?下の写真を見ればすぐ分かるよね。

曲線切りは定規を使わず線とカッターの刃先を見ながらにゅうを入れていく。引いて切ろうとすると線がカッターに隠れて見えないでしょ?

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曲線切りではもう一つ必要な道具がある。それはブレーキング・プライヤーだ。

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ペンチに似た鉄製の道具だ。先の広いものと細くなったものの2種類ある。

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これが大変便利な道具で、鹿のステンドグラスのように小さな曲線がいっぱいある作品では、これ無しではカットできない。是非とも揃えておきたい道具なのだ。

直線切りで使ったフレッチャーは大きな曲線には使えるが、小さい曲線には使えないのだ。

次は実際に曲線をカットしてみる。

 

つづく