こんにちは。
「今度は左ですか!?」先生がちょっと驚いたように言った。
「どうしたんですか?」 僕は昨夜暗闇でプランターにつまづいて転倒したことを説明した。
「右手は大丈夫ですか?」
「はい大丈夫です。」
「それではレントゲン写真を撮りましょう。」
「う~ん、骨は折れていないようですねー。ヒビも入っている様子はないですけど。」
「昔手首の軟骨が折れたことがあって。」と、僕。
「そうかもしれないですね。一月ほどはなるべく動かさないほうがいいですよ。動かすと治りが長引きます。 ギブスを作りましょう。」
「またですか?」と僕。
「取り外しできるようにしておきますから。」
そして出来上がったのがこちら。
「先生、前のより大きいじゃないですか。」
「包帯を解けば外せますから。」 添木のようなものだ。
「お風呂に入るとき以外はなるべく外さないようにしてください。」
若い看護師さんがコルセットに巻かれていく僕の手を見て
「今年はついてないですね。」と苦笑いした。
なんて年だ!